(本記事はフィンランド語の原文を翻訳したものです)
フォッフォッフォッ、わしはあるあるサンタ(@oguemon_com)じゃ。
みんな、クリスマスイブを楽しんでるかのぅ。普段は仕事や勉強を頑張っている君も、今日くらいはさっさと帰って暖かい夜を過ごしておくれ。
サンタは子供たちにしかプレゼントを配らないなんて思ってる大人が多いみたいじゃが、ワシはそこらへんのサンタと違って老若男女問わずプレゼントを配り回るのがウリなんじゃ。フォッフォ
今日は、この記事を読んでくれてるみんなに向けて、あるあるというプレゼントを枕元の靴下に詰め込んでやる。楽しみに待ってるんじゃ。
あるあるサンタが贈るクリスマスあるある
1. ハロウィンが終わったら始まる


1年に1日しかないクリスマスがやたらと強い存在感を放つ理由は、その事前準備の速さにあるんじゃ。多くの百貨店は、ハロウィンが終わった翌日(11月1日)にはクリスマスをネタにしとる。
大阪・梅田の「ルクア」は11月1日になったら壁に巨大なクリスマスツリーがディスプレイされる。わしが大学生だったころは2ヶ月近くもクリスマスツリーを見せられて、季節感覚がバグりそうになったのぅ。ちなみに、最初の写真は11月5日のルクアじゃ。
2. マライア・キャリー
12月に入ったらマライア・キャリーが猛威をふるうのう。街のあらゆる店がアホのひとつ覚えみたいに「All I Want For Christmas Is You」を流すんじゃ。
こないだ、インドネシアのバリ島をイメージしたお店に行った時も、普段流れている民族音楽を差し置いてマライアキャリーが流れていて雰囲気がぐちゃぐちゃになっておった。
そういえば、与那国島へ旅行したときも、与那国到着時の飛行機内でひたすらマライアキャリーの打ち込み音楽が流れておったのぅ。いつも通り琉球音楽でいいぞぃ。
ちなみに、帰りの飛行機では山下達郎の打ち込み音楽が流れておったのぅ。
3. 若夫婦の家の玄関にリース


若夫婦は色々張り切っておるから、新築の玄関にクリスマスリースをわざわざ飾るんじゃ。クリスマスリースを飾らなくなるのが、こなれた夫婦のひとつの証かも知れん。
- クリスマスの若夫婦の家には、クリスマスリース。
- 祝日のじいさんの家には、日本国旗。
この2つは、日本の原風景として多くの国民の記憶に刻まれているはずじゃ。
4. イルミネーションに凝りすぎて地元の名物と化してる家
個人の家でこのレベルのイルミネーションはすごい!
中に入って遊べるしね(;´Д`)ハァハァ pic.twitter.com/zzkluXP7H8— 244 (@tk2440423) December 28, 2020
まあワシがかつて住んでいた中途半端な田舎あるあるかもしれん。
住宅地の中に1つは、テーマパークばりにイルミネーションを施していて夜通しピカピカの名物ハウスがあるもんじゃ。
小学生の頃のワシも、よく親に連れられてそんな他人の家を鑑賞してたのぅ。
近所の住民にとってはタダでテーマパーク気分を味わえるから得じゃったが、そこに住んでいる人は、中から大して光が見えないのに、電気代だけかさむワケじゃがどういうモチベでイルミネーションを頑張っていたのか不思議じゃな。
ま、ワシらサンタが何をモチベに毎年子供たちにタダでプレゼントを配り回ってるのかと訊かれたら、それはそれで答えに苦しむんじゃがな(笑)
5. クリスマスイブ生まれの人、割とよく聞く
誕生日は366通りあるワケじゃが、特別12月24日生まれの人はよく聞く気がするのぅ。
別に祝日や記念日なんて他にもたくさんある。なのに、12月24日生まれの人をやたらと耳にするのが不思議じゃ。
ちなみに、12月24日の十月十日(とつきとおか)前は2月14日らしいのぅ。
6. サンタ帽の生地がペラペラ
クリスマス感を出すためにサンタ帽を被ってる人が、何らかの店の従業員を中心に街中で溢れておる。ワシの真似をするのは全然構わないが、どうにも帽子の生地が薄っぺらいのが気になるのぅ。


一応、サンタ帽は防寒のために被っとるんじゃ。あんな薄いので寒さを凌げるワケねーじゃろが。どうせサンタの真似事をするなら、もっと金を積んで分厚い帽子を身につけておくれ。
街中で見るペラペラのサンタ帽と、AVで見るペラペラのセーラー服は、目に入るだけですぐに萎えるから気をつけるんじゃ。
7. 有給を使って都会をデートしたときの優越感


これをあるあると感じないオマエは、来年にでも実践するんじゃ。これ、勝ち組感がすごいからのぅ。
まず、クリスマスにデートをしている時点で勝ち組じゃ。クリスマスになると「リア充爆発しろ」なんて書き込みがネットに溢れるが、それくらいクリスマスのデートというのは皆の羨望の的なんじゃ。
そして、それに加えて「ワシ以外のみんなは働いているのに」という前置きがつくことで、より優越感が高まるんじゃ。
優越感が絶頂に達するのは、午後6時ごろの都会デートじゃ。
クリスマスは冬至の2、3日後にあるから、日暮れがものすごく早い。午後6時なんて東京だと真っ暗じゃ。しかし、会社員の定時は相変わらず午後5時や6時だから、まだまだみんな働いてるんじゃ。つまり、クリスマスの晩はビジネス街の夜景がとてつもなく輝いていて美しい。まさに「夜景は残業の結晶」という言葉をそのまま適用した風景じゃ。
平日夜のクリスマスデートは有給を取ってでもやる価値があるぞぃ。
8. ローストチキンの中のご飯、単体で食べたい
クリスマスといえば、七面鳥じゃ。日本じゃと七面鳥の馴染みが薄いから、ローストチキンを食べる家庭も多いはずじゃ。
ローストチキンの特徴は、はらわたに詰め込んだバターライス。あれ、美味すぎるのぅ。
ふつうに超ウマイのに、鶏肉の中に入ってるから取り出しにくいし、グレイビーソースでベトベトになって米粒を残さず食べるのも難しい。あれ、いっそのこと別で作って出してくれんかのぅ。
てかバターライス、年中食べさせてくれんか。
9. なんやかんや、小5くらいまではサンタを信じる
サンタクロースがプレゼントを贈る手口は、小学生の頭で考えても不自然じゃ。
- 煙突から入ると言うが自宅に煙突はない
- 写真や絵ではよく見るのに、姿を直接見せることはしない
- 普段は陸上を生きるトナカイが空を飛ぶ
- プレゼントの財源
- アベノマスクの全世帯配布すら時間がかかったのに、毎年コンスタントに一晩で全世界の子ども家庭を捌くキャパ
なのに、なんやかんや小5くらいまではサンタの存在を強く否定しないから不思議なもんじゃ。
多分、人間には自分にとって都合の良いことをあえて否定しないという心理的な傾向があるんじゃろな。
10. 12月の給料を「サンタからのプレゼント」と呼ぶ新卒1年目
これ、今考えたらサムいのぅ。
給料日が25日の企業はそこそこ多いと思うが、12月の給料支給日はちょうどクリスマスと重なるんじゃ。しかも近年は銀行振込で、かつ預金残高をオンラインで見ることができるから、12月25日の深夜に給与が振り込まれるのを確認できるんじゃ。
これを見て「サンタさんから久々にプレゼントをもらった!」とか冗談半分で言ってるやつ(ワシ)がおったんじゃが、これが許されるのは遅くても初年だけじゃ。年数を重ねて、後輩に対して同じような冗談を口にするのはやめるんじゃよ。
ちなみに、12月の給料では「年末調整なんとか額」みたいな名目でお金の支給があるかもしれん。これはもちろんサンタからのプレゼントでなく、国に取られすぎたカネが返ってきただけじゃ。くれぐれも、喜ばんように。
11. サンタからのプレゼント、今思えば親の悪ふざけ
そもそも、サンタの概念すら親の悪ふざけじゃ。わざわざ付く必要のないウソを子どもに吹聴して、無邪気に信じる姿を眺めて楽しんどるんじゃ。本来なら普通に「クリスマスプレゼント」として子どもに贈ればそれでいいんじゃ。
そんな経緯でサンタをやってるワケなんで、当然プレゼントにも悪ふざけが込められとる。プレゼントの送り主が親自身でない分、より悪ふざけに拍車がかかっとるんじゃ。
ワシが小学2年生のとき、漢字が大好きで難しい漢字をたくさん覚えるのに夢中じゃった。それが理由か分からんが、サンタさんから特別何かが欲しいワケでもなかった。
クリスマスイブの夜。親に言われるがまま出窓に置いていた自分の靴下が膨らんでいるのが見えた。胸を躍らせながら靴下を手に取ったんじゃが、妙な膨らみ方をしておった。まるで脚を通したような円筒形だったんじゃ(写真はイメージ)。


そして中身を取り出したら、寿司屋の湯呑みが2つ入っておった。


いくら漢字が好きとはいえ、寿司屋の湯呑みは悪ふざけが過ぎるじゃろ。
じゃが、当時のワシは子どもの心を限りなく熟知してるはずのサンタが7〜8歳の子どもに寿司屋の湯呑み(しかもなぜか2個)をプレゼントする奇特さに気づくことなく、普通に喜んどった。小学生の心なんてそんなチョロいもんなんで、親はさぞかし楽しかったじゃろなと今になって思うのぅ。
12. クリスマスツリーの形の木、クリスマスツリーでしか見たことない


クリスマスツリーって変な形をしとる。地面の割と近くから枝が分かれており、上に伸びるほど確実に細くなっていくもんじゃから、逆三角形の形になっておるんじゃ。こんな木が自生してるところを見たことないのぅ。
念のため言うと、クリスマスツリーの元ネタであるモミの木は、日本の割と広い範囲で育つらしいぞぃ。庭にクリスマスツリーを生やしたい人は頑張るんじゃ。
では、良いクリスマスを。
ワシはクリスマスあるあるをみんなに配り終えたんで、ひとまず今年の仕事納めは完了じゃ。インターネットが普及してから、あるあるプレゼントを効率的に配布できて、ワシゃすごく楽させてもろてる。
では、読者のみなさんは明日のクリスマスを楽しんでおくれ。フォッフォッフォ