銅製のいい卵焼き器を使ったらビックリした

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

私は物欲がそれほど強くなくて、ここ数ヶ月これといったモノを買わずに過ごしてたのですが、そんな私が強く欲しいと思うものが現れ、久しぶりにちょっと大きな買い物をしました。

それはいい卵焼き器です!

今回は、卵焼き作りにまつわる今までの苦労と、いい卵焼き器を買ったことで変わったことを紹介します。

今回買ったもの

今回買ったものは、中村銅器製作所の銅製玉子焼鍋 12長です!

中村銅器製作所 銅製 玉子焼鍋 12長(12cm×16cm)プロ愛用の卵焼き器 卵焼き用フライパン 卵がふんわり まろやかに 日本製
6,780(2024.4.19 現在)

画像のまんまの見た目です。外側が銅でできていて、内面はスズでコーティングされています。内側が銀ピカなのはそのためです。

サイズは色々ありますが、次のような目安があるようです。おそらく他社製品も同様です。

  • 12長(12×16cm):長方形で、卵2〜4個
  • 13長(13×16cm):長方形で、卵3~5個
  • 15角(15×15cm):正方形で、卵3~5個
  • 18角(18×18cm):正方形で、卵4~7個

私はいつも卵2個で焼いているので12長にしました。1〜2人暮らしの人ならこのサイズで十分だと思います。

ちなみに、卵焼き器は縦に長いものを関西型、正方形のものを関東型というようです。私は関西出身ですが、そういえば正方形のものを直接見たことないかも。

特徴などは追って紹介します!

卵焼き器を買った理由

私は、料理が好きだったり得意だったりするわけでなく、健康的なご飯を安く&手っ取り早く食べたいときに簡単に自炊する程度です。卵焼きもそんな自炊レパートリーの1つです。

数ある家具・家電・器具のなかで、なんでわざわざ卵焼きを作ることだけに特化した卵焼き器なんてものを買ったんかという話ですが、これにはいくつかの理由があります。

フライパンで卵焼きを作ることに限界を感じていた

一番の理由です。卵焼きを四角く作るのにフライパンだとキツいことに、料理を始めてからずっと感じてました。

フライパンは汎用性や洗いやすさを重視して設計されているので、洗いやすいように角が取れた丸い作りになっていますし、炒め物をスムーズに混ぜられるように曲面が描かれています。そのことが、液状の溶き卵をリアルタイムな操作で四角く成形することを要求する卵焼きにはひどく不都合でした。

フライパンで卵焼きを作るときは、丸く焼けたのを左右の両サイドだけ内側に折って側面を直線状にしてから上下方向に巻いていくという方法でなんとか四角い雰囲気の卵焼きを作っていました。しかしこの方法だと、卵焼きの左右が折りたたんだ分だけ厚くなり、全体的な形のバランスが悪くなるのがネックでした。

フライパンのテフロン加工が絶妙に剥がれて卵焼きだけ作れなくなった

私が持ってるフライパンはT-falのものなんですが、私が強火気味で使ってきたからか、買って1年ちょっとが経ったくらいからテフロン加工が剥がれたのか焦げのこびりつきが現れるようになりました。

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野菜を炒めたり肉を焼いたりする分には、ちょっと洗う手間が増えるくらいで大きく困ることがなかったのですが、こと卵焼き作りにおいては大問題でした。

野菜やお肉は、多少のこびりつきが生じても食材自体にはほぼ影響がありませんし、こびりつきやすい場所を避ければこびりつき自体も防げます。

しかし、卵焼きは、こびりつきが生じたらその時点で卵をフライパンから剥がせなくなり終了するサドンデス方式で、さらに卵液がフライパン全体に行き渡るので、こびりつき多発ポイントを避けるのも至難の業です。

というわけで、我が家のフライパンは卵焼きだけ作れなくなってしまったのです。

YouTubeで卵焼き器を使う楽しさを感じ取った

YouTubeを適当に眺めていたら、美味しそうな卵焼きを手際よく作る動画を見かけました。

こんな卵焼きを作れるようになりたい!!

けど、うちのフライパンではこんな感じの卵焼きを作れない!!

ということで、より良い卵焼きライフを送るために新しく卵焼き器を買うことにしました。

選んだポイント

材質

新しい卵焼き器を買うにあたって、銅製のものを選びました。

卵焼き器の材質は大きく銅・鉄・アルミに分けられ、銅>アルミ>鉄の順で熱伝導率が高く、ムラがなく加熱できます。ムラがないということはそれだけ均一な品質で卵焼きを作りやすいということですね。

このように腕を上げれば美味しい卵焼きを作ることができるという点と、銅なので使うほどに色がくすんで味が出る点を評価したのが、銅製を選んだ理由です。

ちなみに、銅製なのでIHは使用できません

メーカー

今回購入した卵焼き器の製造元である中村銅器製作所は、銅鍋のメーカーとしては定番のところのようです。東京都足立区で代々銅鍋を作られていて、冒頭に取り上げた鍋の内側のスズの焼き付けは職人技による手作業らしいです。すごい!

めっちゃどうでも良いんですが、中村銅器製作所の住所が足立区梅田で、足立区にも「梅田」があるんだなと関西人ながら思いました。

サイズ

大きさは、前述の通り私が普段から2個の卵で焼いており、それに合うものを選びました。

正方形・長方形の違いについては、私が作りたい玉子焼きの幅を考えた結果です。私が長方形の卵焼き器に馴染んでいるのも大きな理由です。

卵焼き器を買った結果

中村銅器製作所は直販していないので、Amazonを通じて卸業者?から買いました。

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注文して2日後くらいに到着!

内側のスズ面と外側も銅面のどちらもが素朴な金属らしい輝きを放っていてキレイ!

業務用製品がメインの会社だからか、仰々しい化粧箱はなく、卵焼き鍋の中にA5サイズの取扱説明書を入れて袋(ラップ?)でぐるぐる巻きにされているだけのシンプルな包装でした。エコ!

2018年から類似品対策として側面にロゴを打ち込んでいるらしいです。

銅製の卵焼き器にはこびりつき防止の加工が何もないので、初めて使う前には「油馴らし」と呼ばれる作業をして内側を滑りやすくします。

油馴らしの手順は簡単で、卵焼き器の半分が浸かるくらいまでサラダ油を注ぎ込み、5分くらい加熱してから放置するだけ。

1人暮らしでそれほど油を使わないので、ミニサイズの油を用意しました。値段は近所のスーパーで200円くらい。これを注いでいきます。

なんと、注いだ結果すべての油がなくなりました…!油に馴らせるだけなのにめっちゃ油使うやん!

注いだらこんな感じ。この後、火にかけながらキッチンペーパーで内側を軽く擦って油を馴染ませました。

〜2日後〜

たまたま料理しない日が続いたので、2日くらい油漬けすることになったんですが、今日いよいよ卵焼きを作る機会に恵まれたので、さっそく卵焼き器を使ってみました!

フライパンと比べるとかなり薄い作りで、素材的にも熱伝導率がずば抜けているので、火力はいつもよりも弱めの弱火〜中火でセット。

卵液を流し込んだ途端、いつもと全然違う様子に感動しました

  • すぐに卵液がグツグツと気泡を出し始めた(めっちゃ卵焼きっぽい!)
  • 卵が底にこびりつくどころか、早く巻いてくれと言わんばかりに底をよく滑る
  • 多少の技術が必要なものの、巻くのがとても簡単
  • 巻いた卵焼きが勝手に四角くなる

フライパン時代に苦しめられてきたことが一気に解決してハッピーな気持ちになりました。

しかもいつもよりもふっくらしている!

当然、めっちゃ美味しかったです!!!

銅製の卵焼き器を使ってみて気づいたこと

卵焼きがめっちゃ簡単かつ美味しくできる

フライパンと比べたら、作る易しさも出来上がりの完成度も格段に上です。さすが、卵焼きを作るためだけに生まれた器具なだけあります。

下調べしていたとき、銅製はプロが使うやや上級者向けという旨の記述を随所で見ましたが、少なくとも私は卵焼きがグチャグチャになるようなことはありませんでした。熱伝導のムラが少なく全体が均一な硬さで焼けるのと、油馴らしの効果で底面の滑りが非常に良いので、卵を巻くための環境が整っていて、すごく巻きやすく感じました。

ただし、焼けた卵が薄くて繊細な点は変わらないので、菜箸でこれをつまんで上手に返す基本的なスキルは引き続き要求されます。ここが卵焼きのシンプルかつ奥深い醍醐味で、私が卵焼き作りを好む理由です。

あと、熱伝導率が高くて卵が気泡を伴いながらすぐに焼けるからか、完成した卵焼きには空気がたくさん含まれていてふんわりとした美味しさを感じることができました。普段の同じ量の卵なのに、巻き終わった後の卵焼きのサイズがフライパン時代と雲泥の差でびっくりしました。

手入れに慣れがいる

完成品のクオリティの高さが圧倒的なメリットですが、デメリットに感じるのは手入れの手間です。

まず、初回利用時に油200ml以上を使って加熱するという儀式が要るのもだいぶ面倒なのですが、毎回の使用後は洗剤で洗わず、焼き残しを除いた後に表面全体に油を塗布して保管するという手間もあります。

すぐ使えてすぐ片付けられるテフロン加工のフライパンと比べると、必要な手間と油の量が段違いに多いなという印象です。ただし、洗剤も水洗いも原則不要なのでトータルの手間は変わらない可能性もあるんですが、普段やらないことなので慣れるまでに時間が必要だなあと思っています。

「銅製はプロが使うやや上級者向け」というのは、たかだか1日1〜3回の食事でしか使わない一般家庭と違ってプロは1度あたりの使用回数が多いから、使用回数に対する手入れの回数が少なくてコスパに似合うってことを言いたかったのかもしれません…

おわり

というわけで、銅製のいい卵焼きを買って卵焼きを作ったレポでした。

多少値段が張りますが、本当に美味しい卵焼きが作れる&かなりの長持ちが期待できるので興味ある方はぜひとも買ってみてください!

中村銅器製作所 銅製 玉子焼鍋 12長(12cm×16cm)プロ愛用の卵焼き器 卵焼き用フライパン 卵がふんわり まろやかに 日本製
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それにしても、地図帳や電卓、電話、カレンダー、カメラなど、数多くのものがスマホ1台に統合されるくらい高度に技術が発達した世の中なのに、未だに卵焼きを作るためだけのアイテムが日常的に存在しているのが不思議ですね。

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