【紀三井寺】231段の大石段で足腰鍛錬!(西国#2・和歌山)

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

今回は、西国三十三所の第二番、紀三井寺和歌山県)へ行ってきた記録です!

参拝日滞在時間
2018年12月23日(日・祝)約40分(8:10〜8:50)

紀三井寺とは?

紀三井寺とは、和歌山県和歌山市にある寺院です。西暦 770 年に開基され、1200 年以上の歴史を誇ります。

正式名称は「紀三井山金剛宝寺護国院」というのですが、紀三井寺きみいでら) という名前で親しまれています。名称の由来は、「紀州(和歌山)にある 3 つの井戸がある寺」とのこと。実際に寺の中には三つの井戸があり、紀三井寺の湧水は日本名水百選に入っています。

紀三井寺は、駅を出た近くにあり、寺に入るまでのアクセスは非常に良いです。しかし、お寺に入ってすぐに231 段もの石段を登らないといけないので、本堂へのアクセスには体力が要求されます。

紀三井寺の公式ホームページ、本記事を執筆している 2018 年 12 月の時点で、まるで 90 年代〜00 年代の Web サイトみたいな見た目をしています(笑)

Web の伝統と歴史をも後世に伝承する寺院の鑑。

紀三井寺のここがすごい!

231段の大石段!

紀三井寺は、寺門に入った直後から 231 段もの急な石段が続きます。本堂などの主要コンテンツは石段を登った先にあり、寺門に入ったら大石段を避けて通れません(といえど、実は石段を回避できる裏口があるとか…?)。

石段はいくつかのブロックに分かれていて、それぞれ「女厄除」「還暦厄除」など、階段を登ることによる厄除けの作用が謳われています。そもそも石段を登らないと参拝できないから厄除け確定じゃないですか(笑)

21世紀の大観音!

紀三井寺には長い歴史を誇る本堂とは別に「仏殿」と呼ばれる新しい建物があります。中には、2007 年に完成した高さ 12m に及ぶ特大サイズの千手観音立像がどっしりと佇んでいます。

一般的なお寺にある仏像の多くは大昔に作られたゆえに経年劣化をうけた渋い質感になっています。しかし、この大観音は完成して 10 年弱しか立っていないだけあって、金が全面に輝き細部の作りも非常に綺麗です。こうした新しく美しい仏像を鑑賞することで、往年の仏像についても完成当時に放っていた美しさに思いを馳せることができ、より豊かな鑑賞に繋がったと思っています。

公共交通での行き方

紀三井寺は、和歌山市内の駅前にあり、電車でのアクセスが非常に簡単。大阪から参拝した私にとっては余裕すぎました。

紀三井寺へ向かった方法(日曜)

大阪駅から、大阪環状線・阪和線に乗って和歌山駅へ。そこから紀勢線(きのくに線)に乗り換え、2 駅先の紀三井寺駅で下車。

そこから東(陸側)へ徒歩 10 分(約 1km)。

紀三井寺駅の紀三井寺側の出口には都会には珍しい広大な駐輪場が広がっていました(笑)、

旅行記録(写真集)

ここからは私が撮影した様々な写真をざっくりとご紹介します。

冒頭にご紹介した写真ですが、こちらは紀三井寺の正面入口、「楼門」です!重要文化財に登録されている貴重な建造物。お寺の門なのに神社のごとき朱色の配色なのが不思議ですね。

こちらは楼門を出て現れる大石段の麓に書かれた注意書きです。わざわざ登頂最速記録(21.9 秒)が書かれています(笑)無謀な挑戦はおやめください

石段はいくつかのブロックに分かれていて、各ブロックの階数は厄年の年齢になっています。「女厄除坂」は、女性の大厄が 33 歳であることにちなんで 33 段になっています。

こちらは本堂です。たくさんの枝が本堂の姿を遮っているのですが、これらは桜の枝で、春になると実に日本らしい風流な景色になるそうです。実際、紀三井寺は桜の名所としても有名です。

こちらは本堂の正面を下からみたものです。正面の額には「救世殿」と達筆に書かれています。救世殿とはこの本堂の名前のことです。

こちらは本堂の近くにある「百度石」と「千度石」です。神仏信仰には、どうしてもご利益を授かりたい時などに 100 回お参りする「百度参り」というものがあります。本来は入り口まで戻って参拝を繰り返すのですが、百度石がある寺社では、これをリスポーン地点にできるルールがあります。確かに毎回石段を上り下りするのは鬼畜なので、こうしたルールはありがたいですね(笑)百度石はともかく、千度石は利用されたことがあるのか謎。

こちらは重要文化財「多宝塔」です。紀三井寺の中でも高いところにあり、その姿は紀三井寺駅からでも眺めることができます。こちらも「楼門」と同じく朱色が鮮やかです。

こちらは紀三井寺の本堂横から眺めた景色です。長い石段を超えただけあって標高が高く、町全体を一望できます。

さいごに

今回は西国第二番の紀三井寺についての記事でした。

境内こそ決して大きくなく、私自身 40 分程度しか滞在していなかったのですが、それでもあちこちで見所や魅力をたくさん見つけられる高密度なお寺でした ♩

次回は、西国霊場最大のお堂を持つ、西国第三番の粉河寺です!

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