おぐえもんの2022年を振り返る(転職や受託制作の話など)
こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。
2022年も今日が最後になりました。そういえば去年の今頃は、一年を振り返る記事を公開していました。
ということで、今年も2022年にやったことを総まとめします!日記ならぬ年記です(これ去年も言ってた)。
おぐえもんの2022年
思い出したことを次々と書いていくぜー!
1月:「時めくりカレンダー」を公開
実は、元日になると同時に、「時めくりカレンダー」というTwitterアカウントを公開しました。
これは、1時間に1回、現在を日時を日めくりカレンダーのような形式で投稿してくれるTwitterのbotです。事前に用意した画像と本文をPHPプログラムの定時実行によりTwitterへ投稿する仕組みです。1年の進捗や1日の進捗がゲージで示されるので、時間を大切にしようとする気持ちが湧き起こります。そして、旧暦や六曜、干支などの日めくりカレンダーらしい情報を完備していて、暦に対する意識も高まります。
大晦日の晩に思い浮かんで、そのまま年越しの瞬間まで実装を進めて頑張って公開したのですが、なんやかんや3月末を最後に投稿をやめちゃいました。
ざっくり次のような理由です。
- 画像の準備が大変だった
- 投稿する画像は、Adobe Illustratorで作った雛形に独自のjsスクリプトで文言を流し込むことで作ってました。しかし、数字の桁や文字数が変わることによる調整が頻繁に発生して、手動の比率が結構高い作業でした。やってるうちに面倒になってきて、たびたび画像の準備を忘れることもありました。
- 1時間に1回同じような投稿が流れてくるのが鬱陶に感じてきた
- このアカウントを作って、私も実際にフォローしてみたのですが、はじめこそ「今どれだけ経過したか分かって、ええやん!」と思ったものの、日が経つにつれて同じような画像の投稿の連投に飽きるようになりました。同じような投稿ばかりするbotはユーザに嫌悪感を与えてしまうことを学びました。
- シンプルにフォロワー数が伸びなかった
- 作った本人が鬱陶に思ったくらいなので、結局ユーザが全然集まりませんでしたw 全盛期でも10人ちょっとしかフォローされなかったので、何のためにやってるのか分からなくなりました。
そんなこんなで、このWebサービスは失敗でした!!!
Webサービスなんてこんなもんだと思うので、これからもめげずに色々作ろうと思います。
1月:研究室のWebサイト作成
自分が大学院時代に所属していた研究室から、Webサイトの改善を依頼されたので、デザインを作ってパーツの共通化などをしました。
https://mc.net.ist.osaka-u.ac.jp/ja/
詳しいことは次の記事に書いています。
ヒーローエリア(トップページで真っ先表示される部分)に動画を使ったサイトを作るのは初めてで、実装方法などを学習するキッカケになりました!ここで学んだことを用いて、自分のポートフォリオサイトでもヒーローエリアに動画を埋め込みました。
2月〜3月:ゆるゆる転職活動準備
私は9月に転職(5月末に内定)をすることになるのですが、この時期から転職活動の準備をはじめました。
私は何年か前から「社会人3年目が終わったら転職しよう」と考えてました。そして、当時携わっていたプロジェクトが終わる初夏ごろに照準を合わせるようになりました。その約半年前を迎え、具体的な行動を移すための準備をはじめました。この時期にやりはじめたことはざっくり次の2つです。
ポートフォリオサイトの改良
前年11月に完成したポートフォリオサイトは、副業案件に繋げるものであるとともに、転職活動に向けた布石でもありました。
デザインに修正を加えたり、自身の強みを分かりやすく編集するなどの改良を加えました。
書籍や動画を使った予習
転職活動に踏み切る前に要領とか注意点を学んでおこうと思って、本業の合間にいくつかの本や動画を観ました。転職活動に使えるチャネル(直接応募/紹介/転職エージェントなど)のことや、選考で見られる点、本業での振る舞いなど、細かいところを含めてざっと予習しました。
以下、色んな書籍&動画を観たなかで特に参考になったものです。
タイトルには「かけ算」とありますが、転職の話と副業の話が分けて扱われているので、転職をする予定しかない人にとっても非常に役立つ本になっています。
ざっくり言うと、「年収を上げる方法」にフォーカスを当てた本です。しかし、そこで取り上げられている方法は、自分に対する市場からの評価を高める方法&高く見せる方法であり、年収を意識しない転職でも有効なものでした。kindleでも読みやすい点もオススメポイントでした。
サラリーマン向けの動画を手がける「サラタメ」さんの転職活動向けコンテンツです。このチャンネルは「ホワイト企業への転職」をテーマに掲げているものの、これまた転職活動全般に使えるノウハウが集まっていて、色んなことを知ることができました。自分の新卒就活のときに見たかったわ。
4月〜5月:転職活動
社会人3年目が終わり、いよいよ転職活動を本格化させました。本業で夜勤がたくさんある時期で、面接するなら今(夜勤の日の昼)しかない!という状況でした。
ざっくり、こんな流れでした。
1. 履歴書&職務経歴書作り(4月上旬)
応募にあたって絶対に必要になる書類を作りました。転職エージェントに相談してから作ってたらナメられると思って一番最初に作りました。
もちろん、事前に作ったポートフォリオサイトや、公開レポジトリの整理をした自分のGitHubのリンクを職務経歴書に添えましたよ!
2. 転職エージェントとの打ち合わせ&応募(4月中旬〜下旬)
2つの転職エージェントに登録しました。これはリスク分散のためで、最終的にどっちか良い方に絞るつもりでしたが、どちらも大きな違いが無く、結局内定承諾まで両刀使いを続けました。
各担当者には自社SaaSを手がける中〜大企業のフロントエンドエンジニア職を希望する旨を伝えて求人を提案してもらいました。前職経験が評価されにくい転職だったので、書類落ちの可能性を考慮に入れて17社くらい応募しました。多分かなり多い方です。
3. 面接(5月)
4月末〜5月中旬にかけて書類選考の結果が届き、GW明けから面接を次々と受けました。書類選考を取ったのは10社。通りスギィ!
5月は週1で夜勤があったので、夜勤前の昼間に面接をMAX4件詰め込んで、他の平日の退社後の時間も駆使することでなんとか耐えました。面接準備に忙殺され、将来の不安も軽くよぎるこの時期が今年一番しんどかったです。
4. オファー面談(6月頭)
5月末頃、先駆けて選考を受けていた2社から内定が出て、その中から選ぶことにしました。それぞれのオファー面談を経て、企業情報などを比較して選んだのが、サイボウズ株式会社でした。もう1つの会社もめっちゃ良さそうでした涙
その後、本業の方に8月末に退職する旨を伝え、2ヶ月くらいかけて色々手続き&引き継ぎするのでした。
6月:家探し
転職により独身寮を出る必要が生じたので、家探しをしました。賃貸暮らしは初めてなので、賃貸物件のことなどをコツコツ勉強するところからはじまりました。
- 初期費用の内訳(仲介手数料の相場とか、謎明細の闇とか)
- 賃貸物件を取り巻くステークホルダー
- 物件条件のイロハ(鉄骨と鉄筋の違いとか、IT重説って何?とか)
- 東京の地理(路線図とか、各地名の位置関係とか)
これらの情報は、これといったサイトを見まくったわけでなく、その都度ググって情報を集めました。
物件情報自体は、ベタにスーモを使いました。ホームズやアットホームとの併用も試してみましたが、スーモが上位互換みたいなところがありました。
そして、物件を絞った末に地元密着の仲介手数料50%のところで内見依頼&契約して、なんとか物件を確保できました。
7月:引っ越し&新生活準備
7月はひたすら新生活準備してました。
引っ越し
私はあまり家財道具を持っていないので、引越しは軽トラに荷物を積んで自力で運搬するパワープレイを採用しました。が、やってみて明らかに費用対効果に欠けることがわかりました。
- 手間と時間がかかる
- レンタカーの手配とか家財道具を軒先まで運んだり
- 慣れない土地を慣れない車で走るのが怖い
- しかも家財道具のリスクを背負ってる
- 成功するかが割と運ゲー
- 引っ越し当日に大雨が降ってたらどうしてたんだろ
お金は数万円浮きましたが、次は普通に引越し業者を利用しようと思いました。
新生活準備
買わなあかんもの多すぎやろと思いながら色々買いました。
- カーテン(分厚いやつと薄いやつ)
- 洗濯機
- ベッド
- 作業机
- 作業イス
- 棚
- オーブンレンジ
- 炊飯器
- 掃除道具 などなど…
自分の部屋を採寸して、サイズとか性能とか価格とか色々勘案しながら買うものを一つ一つ吟味するのが大変でした。
商品を選ぶにあたって比較サイトのありがたさをかみしめました。
8月前半:学会Webサイト作成
8月頭に前職の最終出勤を迎え、その後、GW明けくらいにお話をいただいたMBL研究会のWebサイト作成をいよいよ本格化させました。今まで転職活動やら新生活準備に追われて全く手を付けられていなかったのでした…
GW明けくらいに作成しておいたデザインを拡張しつつ、まだ慣れないNext.jsの導入やら、ダークモードの実装やら、既存のHTMLをひたすらマークダウンに変換する脳筋作業やらとひたすら向き合いました。しんどい作業でしたが、勉強になることがたくさんある良い経験でした!
8月後半:旅行生活
そういえば前職の有休消化期間を自由に過ごせていなかったので、8月後半は香川や新潟に旅行する生活をしてました。
↑小豆島にある「オリーブのリーゼント」という謎のオブジェ。瀬戸内海の島々では3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」がちょうど行われていて、その作品群の一つであるこのオブジェの周りには常にたくさんの人が群がってました!
新潟旅行では、「スマホなどの電子機器を一切持って行かない」という縛りを自ら課して、自称アナログ旅を堪能してきました。
アナログ旅では、結構色んなことを学びました。
- (アナログ懐中時計を持っていなかったので)道を歩いていると時間が分からない。
- コンビニの中には壁時計が掛かっていて、そういう意味でもコンビニエンスなお店だった。
- 地図と時刻表は、使うのに手間がかかるものの、情報量で言えばスマホと大差ない。
- 飲食店の情報は、旅行雑誌だとやっぱり少なくて、地理的条件&食べたいものを重ねると、この店で食べるしかないやんってなる。
- この点、食べログの網羅っぷりと口コミ評価のありがたさを感じた。
- アナログカメラは1枚あたりの撮影コストがめっちゃ高い(数十円する)ので、シャッターを切るのにめっちゃ躊躇う。
- デジカメ/スマホの登場は撮影の敷居をめっちゃ下げたんだなと感動した。
最後に、写ルンですで撮った新潟のランドマーク・万代橋を載せときます。
そういや、アナログ旅にあたって写ルンですを買おうと電気屋へ行ったら、近頃写ルンですが人気で品切れ続出らしくてビックリしました。何が再評価されるか分からん時代やな。
9月:サイボウズへ入社
9/1からサイボウズへ入社しました!!次の記事でも触れていますが、kintoneのフロントエンドプログラムをReactに置き換えるという刷新プロジェクトに取り組んでます。
転職してからカルチャーショックがめっちゃありました。文明開化を目の当たりにした明治初期の日本人くらい変化に順応しました。
主なカルチャーショックを乗せておきます。
- 残業がない
- 給料にはみなし残業代が40時間分ついているのですが、40時間の残業が強いられるわけでなく、逆に残業時間が毎月ほぼゼロに収まっています。前職みたいな「これ今日中にやってくれませんか?(夕方)」系タスクも沸かないので、1日の見通しがめっちゃ良いです。
- 人間がスケジュールに合わせるのではなく、スケジュールを人間に合わせるスタイルがものすごくありがたいです。
- 勉強する時間がある
- どの会社も勤務時間に勉強できる体だと思いますが、実際に勉強や探索に用いる時間をがっつり確保できるのがすごいなと思いました。
- 週1でチームの仕事を完全に抜けて探索などに向き合ってる方などが当たり前にいてビックリしました。
- 社員への還元がすごい
- オフィスが綺麗すぎたり、懇親会への補助が手厚かったり、技術書の購入支援が手厚かったり、社員の仕事のモチベにつながる施策の多さに感動しました。
- 謎の仕事がほとんどない
- これ一番ビックリしたのですが、「大量の申請書を作る」「大量のドキュメントを印刷してファイリングする」「謎のエクセルファイルを作る」みたいな、プロダクト開発の本質と関係ない謎の仕事が皆無です。仕事の合理性をめっちゃ感じました。
- みんなめっちゃポジティブ&主体的に頑張ってる
- 会社や仕事の文句を言ってる人をあまり見かけなくなりました。文句を言うくらいなら、自分で動いてなんとかしろって感じの空気感が漂っていて、実際に常に誰かが主体的に仕事の仕組み周りの改善に取り組んでいる印象を感じます。
このへんのことは別記事で書きたいですね〜
10月〜11月:おぐえもん.comの刷新
おぐえもん.comの記事を大して書いてないのに、一丁前に内部プログラムを大胆に刷新してました。
ことの顛末や学んだことは全て次の記事にまとめました。
仕事でReactを本格的に使いはじめた時期だったので、仕事で学んだ内容の復習みたいな感じで取り組むことができてめっちゃ有意義でした!
12月:本読んだりしてた
そういえばここ数ヶ月、コードを書いてるだけの人になっていたので、ちょこちょこ本を読み始めました。
Reactのイロハが学べる本です。Reactのさわりの知識だけでなく、React登場の背景となるフロントエンド界隈の変遷や、React開発で多用される近年のJavaScriptの構文など、かなりゼロに近いところから解説されているので、私のようなひよっこフロントエンドエンジニアにとって非常にありがたい一冊でした。
高速なサイトを作るためのテクをまとめた本です。テクの紹介だけでなく、テクがなぜ効くのか、ブラウザの描画の仕組みやJavaScriptの解析の流れ、HTTP通信の仕様などに踏み込んで解説されているので、ただテクが学べるだけでなく、Webの低レイヤーな部分の理解まで進む良書でした!
他にもちょこちょこ読んでます。良い本があったら記事にして紹介したいですね。
来年も頑張るど〜
そんなこんなで2022年が終わりました。来年も記事執筆やらWeb開発を頑張るど〜
みなさん、2023年もよろしくお願いします!!