ブログのサムネの意味と特に必要ない理由(#31)
こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。
Web サイトや書籍のデザインなどをやってます。
おぐえもん.com では全記事にサムネイルを設定しています。「週刊おぐえもん」も例外じゃないのですが、頻繁に作るのでテキトーになっているサムネがちらほらありました。
今回、サムネの持つ意味を考え直しながら、いくつかのサムネイルを作り直してみました!
この記事を読むと、こんなことが分かります。
- ブログにおけるサムネイルの意味
- 改善したサムネの意図
- 必ずしもサムネを頑張らなくても良い可能性がある話
ブログにおけるサムネの意味
私がブログ記事にサムネをつけている理由は主に次の 3 つです。
タイトルを補う
記事の顔といえば記事タイトルです!が、記事タイトルには次の欠点があります。
- 文字ごとの強調ができない
- 文字にメリハリがないので、どの言葉がポイントなのか伝えることが難しいです。
- 検索エンジン優先のしょーもないタイトルになりがち
- Google経由で見る人を増やすには「検索する人の検索ワード」に合わせてタイトルをつける必要があります。なので検索ワードに結び付けられない感情的な言葉などは使いにくいです。
サムネはこれを補ってくれます!
- 文字ごとの強調がいくらでもできます!なので、記事のテーマになる単語だけをデカデカと置いて、一目で何の記事かわかるようにすることも多いです。
- 好きなタイトルをつけられます!サムネの文字をGoogleは読まないからです。なので、あえて記事タイトルと全く異なるタイトルをサムネに入れて「名前の二刀流」をしているYouTuberとかもいますよね。
↓ のサムネ、私がよく見るリベラルアーツ大学の動画の 1 つですが、強調すべき文字のメリハリが大きくて、動画タイトルの要点だけがサムネになっているのが分かります。
もはや、サムネはタイトルを補うものというよりも、タイトルこそがサムネを文字化したものである説もあります。
記事のイメージを伝える
タイトルの文字だけでは、記事の中身を想像しにくいときがあります。そのため、記事で扱うものの写真などをサムネに盛り込んで、興味をかきたてることを狙っています。
画像にあるような肉の記事やまくらの記事などが、イメージを伝えるサムネの典型例だと思っています。
サイトの信頼性のアピール
サムネがキレイだと信頼感が生まれます。多くの人にとって次のような思考回路がはたらくからです。
サムネがキレイ
→ 手間がかかっているように見える
→ 記事の中身もちゃんと作っているように見える
逆にサムネがテキトー(文字がダサい、色や配置がめちゃめちゃ)だと、どうしても底辺感が出ます(実際はどうかはともかく)。
第一印象を良くして読者の信頼を得るために、有料フォントを使って配色にも注意して、プロが作った雰囲気を出すように努めています。
サムネを変えました
週刊おぐえもんに設定しているサムネの中に、テキトーなものがちらほらありました。記事一覧の見た目を整えるために一部のサムネをリニューアルしました!
ラジオ11選
今年春のオススメラジオ番組を紹介する記事です。最近アクセスが多くて人気記事の常連になっています。
改良前、内容は分かるのですが、余白が多すぎたり、色が淡かったりで作りが甘いです。人気記事なのでもっと気合を入れないといけませんね。
次の点を意識して改良しました。
- 色が淡くて見にくかったので、色を濃くしてコントラストを上げました。これにより見やすさだけでなく、インパクトも上がったと思います。
- 文字に加工を加えました。ベタ打ちだった文字に、斜めの変形(シアー)を加えると、それだけで文字に躍動感が出て強調できます。
- 情報を増やしました。お笑いラジオを聴く人が1番重視するのは「パーソナリティ(=芸人さん)」です。なので、誰のラジオを扱うのか、サムネに芸人さんの名前を連ねて明らかにしました。
上下左右のレイアウトのバランスなどにまだ課題はありますが、正直ここ最近のサムネの中でも指折りの完成度だと思ってます(自画自賛)。
お天気雑学10選
梅雨どきに書いた、天気の雑学記事です。そこまで人気の記事じゃないですけど、最新記事で表示される新しい記事なので改善を加えました。
改良前では、シンプルで内容が端的に分かるのですが、雲の形がいびつだったり、文字の配置やフォントの選択がテキトーで芋っぽい感じになっていました。もうすこしスタイリッシュにしたいところです。
ここでは次の点を意識しました。
- フォントを他記事と統一しました。おぐえもん.comでは、最近「UD新ゴNT」というフォントをメインで使用することでサムネのキャラ付けを進めています。このフォントは、新ゴの仲間で視認性が高いのがウリですが、ひらがなの形が本家ほど直線的でなく、親しみやすい見た目なのも特長です。
- 雲をはじめ、おとなしく配布されているアイコンを使いました。いつも実感するのですが雲を自作するのってめちゃくちゃ難しいです。既存のフリー素材をうまく使って見た目の残念な部分を減らしました。
- 文字の配色を変えて見やすくしました。改善前は、上部の縁取り色が背景色に近くて見にくいのが欠点でした。今回は、あえて白背景の中に比較的濃い字を置いて、確実に"見せる"ことに努めました。
これまた、「"天気感"がねーじゃねーか!」など、いくつかツッコミどころがありますが(傘とか置いたから許して)、確実に改良前よりはマシになったと自負してます。
ブログにサムネは必要なのか?
ここまで、サムネの良さや、サムネを改良したぜみたいなことを言っておいてなんですが、ブログのサムネは必ずしも作らなくてはならないものではないとも考えています。
これは、ブログにおけるサムネの扱いが、YouTube などとはワケが違うからです。
- 表示される場面が少ない
- そもそもブログのサムネは表示される機会があまりありません。まず、Google 検索の結果にはサムネイルは表示されません。つまり、検索流入のユーザーを増やしたかったら、サムネを凝ったところで無意味です。記事一覧も、ブログのデザインテーマによってはタイトルしか表示されないことも多いです。
- そもそもブログのサムネは表示される機会があまりありません。まず、Google 検索の結果にはサムネイルは表示されません。つまり、検索流入のユーザーを増やしたかったら、サムネを凝ったところで無意味です。記事一覧も、ブログのデザインテーマによってはタイトルしか表示されないことも多いです。
- タイトルのみで選ばれることも多い
- ブログは文字媒体なので、なんだかんだ言ってタイトルの言葉に惹かれて読まれる場合が多いように感じます。ビジネス本の表紙に、文字だけを置いたシンプルなものがあるのも、そんな理由でしょう。
そもそも俺は書く力一本でブログやってんだよ!」
そんな感じで、ブログのサムネは比較的存在感が薄いのですが、私は、
- サムネをガンガン使った自作テーマを使っていて、サイト内の巡回数を増やしたいと思っていて、
- 書く力がそんなにあるわけではない(自信があるわけでない)
ので、サムネのメリットを享受すべく、これからも頑張って作っていこうと考えています。
まとめ
ブログにおけるサムネイルの意味はザックリ次の 3 つです。
- タイトルを補います。Googleのことなんか考えず、人間に刺さる言葉を好き勝手に強調しながら自由自在に並べられます!
- 記事のイメージを伝えます。モノの記事ならば実物の写真を、抽象的な話題でもアイコンなどを駆使してどんな記事か視覚的に訴えられます!
- 丁寧なサムネを設定すると、サイトの信頼性をアピールできます。素人感の薄いサムネをセットして第一印象を良くすると、中身を読んでもらえる可能性が上がります。
一方で、次のような実態もあるので、ブログのサムネは必要だと断言できるものでもないと思います。
- Googleの検索結果をはじめ表示される機会があまりないので、YouTubeとかほどリターンは得られにくい。
- 引きの強いタイトルならば、サムネがなくともたくさんアクセスされることがある。
以上、私がサムネを改良するにあたって考えたアレコレでした。もし、ブログを書き始めてサムネをどうすべきか迷っている人がいらっしゃったら、自身の文章力とデザイン力(or 外注さんを駆使できる力)のバランスや、求めるブログ像と相談しながら、サムネにこだわるべきか決めてみましょう!