【あるある】あるある仙人が語る"あるある"のあるある(#7)

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

私はあるあるが好きです。シンプルに面白いからです。

この 1 週間も、霜降り明星のオールナイトニッポン 0などのラジオ番組のコーナーや、山田全自動さんのインスタの投稿などでたくさんのあるあるを見聞きしてきました。

そんなあるある漬けのある日、あるある仙人と称する達観した見た目のおじいさんが夢枕に現れました。

あるある仙人

お前はあるあるのあるあるを考えたことはあるか。

おぐえもん

??

あるあるのあるある。

いわゆるあるあるのあるあるをお前だけに教えてやろう。

あるあるあるある

ない

あるあると言いながら実際は無いものがたくさんあるのじゃ。

どういうことですか?

例えば、次のあるあるを見てみよう。

Example. 学校あるある

校庭に犬が入ってきてテンション上がる。

これは、教科書の 1 ページ目に書かれるあるあると言われるくらいの典型例として頻繁に語られる。

しかし、よく考えて欲しい。そもそも校庭に犬が入ってくることなんて滅多に無いじゃろ。

たしかに…

このような、実際はほとんど発生しないのに、あるあるとして広く知られている事象は少なくない。あるあるを見つけるときは、そもそもあるあるは"ある"を 2 回重ねてできた言葉であることを思い出すべきなのじゃ。

ないものあるあると謳うのは、ただの嘘ですね。

ありすぎる

一方で、ありすぎるあるあるもあるぞ。

あるあるなので、ありすぎる分には問題ないじゃないですか。

それがそうでもないのじゃ。次の例を見てみよ。

Example. 野菜あるある

人参はだいたいオレンジ。

なんか、薄いあるあるですね…。

これは自明のあるあるじゃ。ほぼ 100%の人がそれなりの頻度で経験しているような出来事は、あるあるとして聞いても(表現に独創性がない限り)面白味に欠ける。誰もが思いつく自明のあるあるは、本質的でないのじゃ。

本質的…?

詳しいことは後で話すとしよう。

大体のあるあるは学校あるある

あるあるにはテーマにもあるあるがある。

あるが多過ぎます。

あるあるテーマあるあるの筆頭をなすのが、見出しにある学校あるあるじゃ。世間一般に広がっているあるあるの多くがこれなんじゃ。

どうして森羅万象の中でも学校が取り上げられるのですか?

日本人のほとんどが画一化された学校教育を通過してきたからじゃ。

なんか堅い話になりそうだなぁ…

お前も知ってるじゃろうが、日本人は中学を出るまで学校に通わなければならん。いわゆる義務教育じゃ。

そして、そんな学校は文部科学省の決めた設備のもとで、文部科学省の決めた授業が展開される。

この決まりというものは硬いもんで、地域差はおろか、年代による違いもそう大きくない。

つまり、時代と地域を超えて誰もが同じような学校生活を経験をしているということじゃ。

あるあるは、このように画一化された日本の学校教育とすごく好相性なんじゃ。

あるあると、画一性に関係があるということですか。

そうじゃ。

あるあるの醍醐味に共感がある。多くの共感を得るには多くの人が同じような経験をしていなければならないからの。

あるあるは、このあたりの共通意識が国民間で大きく重なっている日本的なお笑いであるとの指摘もあるくらいじゃ。

他にはどんなテーマがあるあるですか?

他に多いのが、職業あるあるや、映像演出あるあるなどじゃ。

前者は、業務が規格化しており就業人口が多い職業ほどあるある化される傾向が強い。例えば看護師あるある保育士あるあるなどがそうじゃろう。

後者は、演出手法が限られていることに起因する。特に、大衆的に視聴されているテレビドラマなどが取り上げられることが多いぞ。

あるある仙人にとっての「あるある」とは

さっき、「誰もが思いつく自明のあるあるは、本質的でないのじゃ。」って言ってましたが、どういうことですか?

おっと、忘れておったの。

あるあるは共感が醍醐味だと言った。共感の気持ちは経験や感情の共通が前提にあるけど、もう一つ、新鮮さという前提もあるのじゃ。

新鮮さですか…?

人がものごとに共感するのは、今まで言葉化して他者と共有してこなかったけど頭の片隅に潜んでいた経験や感情を呼びおこさせる新鮮さがそこにあるからじゃ。

あるあるは、そうした記憶の重箱を突くような事柄を、明快かつ的確な言葉で突き付けることで、面白さに結びつくのじゃ。

お笑い芸人たちは、こうしたあるあるの本質を踏まえて、日夜あるあるを探求しとる。

記憶の奥底に眠る半ば無意識の記憶を発掘すること、それを的確に言語化することは決して容易ではない。

さらに、あるあるは新しさが重要じゃ。それゆえ学校あるあるなどの王道のテーマを新しく探すのはより大きな困難を伴う。

だからこそ、彼らは新しさの感じる面白いあるあるに敬意を示し、それを見つけることを「発見する」「発明する」などと呼んでその偉業を讃えるのじゃ。

あるあるって奥が深いんですね…

「あるあるのあるある」を仙人から聞いたものの、それらの「あるある」は本当に仙人の言う本質的なあるあると言えるものなのか、少しばかりの謎が残るおぐえもんでした。

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