警察官が自宅に来て交番へ行くことになった(巡回連絡)
こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。
先日、警察官が家にきました。そして、色々あって交番に行くことになりました。
当時の私はかなり驚いたんですが、後に調べたところ、今回のような件は私に限らず多くの世帯の人が度々遭遇するそうです。後世のために日記がてら件のメモを残しておこうと思います。
仕事中に警察官が家に来た
5/14(火)の11:25ごろ、在宅で仕事をしているとインターホンが鳴りました。
2年弱のマンション生活で得た教訓ですが、アポなしで鳴ったインターホンは光回線の営業か宗教の勧誘しかありません。
どうせ今回もそんな感じだろうと思って居留守を検討しましたが、万が一何らかの届け物だと面倒だなと思って、覚悟を決めて出ることに。
インターホンから聞こえたのは「万世橋警察署の〇〇という者です。」との声。
予想と全く異なる相手に驚愕すると同時に、自分が警察の用事になるようなことをしたっけ?っと脳を回転させました。
- 昨日近所の工事が特に煩かったけど、そこで何かあって自分が容疑者になった??
- 以前に変なとこで駐輪したっけ??
- 何か重要な落とし物をしたっけ??
- 何かヤバい罪でも犯したっけ??
警察官「巡回に伺いました。よろしくお願いします。」
なるほど、巡回で家を回ってるのね。しかし、本当に巡回なのかな?
もう2年弱も住んでるのに警察官が巡回に来たことなんて一度もないし、わざわざ巡回して何をしているのかも謎。そして、そもそも本当に警察官なのかすら怪しいけど、インターホン越しでは真偽なんて分からないので、とりあえず部屋の前まで通すことにしました。
部屋の前で待っていると、そこに現れたのは街でよく見る警視庁の制服を来た1人の警察官でした。見る限り本物の警察官です。
どうやら、「巡回連絡」なるものの一環で家庭に訪問しているようです。
連絡巡回って何?
実家(関西)や社員寮(神奈川)に住んでいたときは家に警察官が来たことがなかったので、巡回連絡とやらが何なのか全く知りませんでした。
警視庁のサイトに「巡回連絡」の説明がありました。
「巡回連絡」とは、交番や駐在所の警察官が、皆さんのご家庭や会社等を訪問し、ご意見やご要望を伺ったり、身近で発生する犯罪の予防や事故防止に役立つ情報をお知らせする活動です。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/katsudo/koban/junkairenraku.html
巡回連絡は、警察の仕事のひとつで、管轄の世帯を1つずつシラミ潰しに訪問して、警察に対する意見を聞いたり「巡回連絡カード」を書いてもらいます。
そして、巡回連絡は、警察庁が実施要領を定めており、警視庁のみならず、全国の都道府県警が実施しているようです。
たまたま自分が今まで一度も遭遇したことがないだけでした😅
今回訪れた警察官の説明や、神奈川県警の説明を踏まえると、どうやら巡回連絡のポイントは次の2点に集約されます。
警察に言っておきたいことを言ってもらう
一般人が警察官と直接喋れる貴重な機会だからでしょうか。「警察の活動に対しての意見」「街で感じている異変」がないか聞かれました。
私は、東京に住んでから警察官が仕事する様子を目にする機会が増えて、「警視庁の人たち頑張ってるな〜」と感心してたくらいなので、警察に意見したいことは特にありませんでした。
「街で感じている異変」に関しても、自宅近所であるアキバのコンカフェの客引きが相変わらず鬱陶しいなぁ〜と思うくらいで、こんなことをアキバの警察である万世橋警察署が知らないわけがないし、この問題は既に千代田区役所が対策を打ってるので、あえて言うまでもないと考えて「特にないですね〜」で終わらせちゃいました。
「巡回連絡カード」を書いてもらう
たぶん本命がこれ。
その世帯の個人情報をまとめた帳簿への記入です。
警察の説明によると、巡回連絡カードに個人情報を入力して警察に提出しておけば、大きな災害や事件などの非常時に、身柄の特定や家族との連絡に使用されるそうです。
個人を特定する情報ならばマイナンバーや住民票の形で既に行政が持っているのに、何を今さら改めて個人情報を求めてくるんやって感じですよね(笑)
そこに実際に住む人のもとに凸って直接入手して得た、いわば警察官の足で稼いだ情報という点で、行政が持つ既存の情報より新鮮で高信頼なので必要不可欠なのでしょうか。
原則はその場で書いて提出なのですが、私は仕事の会議直前でシンプルに時間がないのと、よく調べてから提出したい(提出の検討もしたい)ので、一旦持ち帰ることにしました。
そうすると、提出方法の案内と一緒に写真の封筒がもらえました。
なんと、書き終わってから警察に連絡をすると警察官が家まで受け取りに来てくれるという手厚いサポート!
警察権力をアゴで使うチャンスだったのですが、警察官に再び来てもらうのを待つよりも、自分の手で直接届けに行く方が好都合だったので、交番に届けに行く選択をしました。
ちなみに、切手を貼る欄すらないただの封筒なのでポストに投函できません。
「巡回連絡カード」を書く
そもそも「巡回連絡カード」を提出すべきかも検討しましたが、自分にとって提出のメリット(安否周り)の方が大きいので、提出することにしました。
逆に、将来犯罪する気満々だったり、公安からの監視に転用される可能性が不安な人は提出しない方が良いんですかね(笑)そういう人もどうせ何かをしたときに別手段で個人情報が特定されると思いますが(笑)
上の画像はさっきの再掲ですが、巡回連絡カードはまあまあの個人情報で構成されています。
- 本人の連絡先(住所・電話番号)
- 家族構成(性別・生年月日・勤務先/学校名)
- 本籍
- 緊急連絡先(連絡先名称・続柄・住所・電話番号) など
「本籍」もあるのが面白いですね。運転免許証に印字されなくなった今、本籍をスラスラ言える人ってどれだけいるのか…
忘れがちですが、氏名には「ふりがな」を添える必要があります!これを忘れて交番で追記する羽目になりました。たぶん、ふりがなを書かないと、地震で自分が瓦礫に埋もれてしまったときに間違った読みで名前を叫ばれ続けるんや。知らんけど
ちなみに、このカードには裏面があり、画像みたいな感じになっています。
なんと要望・連絡事項を手書きできるようになっています。書くことがないか改めて考えましたが、やっぱり特に書くことがないので空欄のままにしました。
封筒の口には、両面テープが貼られています。親切ですね。これを利用して綺麗に封をして、いざ交番へ!
交番へ行く
その日の夜、たまたま外に出る用事があったので、ついでに交番に寄ってきました。
交番ってパトロール中のときなど警察官が不在の時間がよくありますが、この時は偶然にも2人の警察官が中で執務をしていました。
そのうちの1人に要件を伝えて封筒を渡すと、外側の記載をまじまじと見た後に「お宅に伺った担当者が現在不在でして、後にその担当者に引き継ぎさせていただきますので、ひとまず私共で受領させていただいても良いでしょうか?」と訊かれました。全然ええよ!!!
そして、その警察官は中身を確認するために封筒を開封しようとするのですが、交番内にカッターナイフやはさみが無いのか(防犯対策?)、素手で荒々しく破きはじめました。しかも、両面テープの粘着力が思いのほか強力だったので簡単に破くことができず、ついに開封した後の封筒は、まるでゴリラに荒らされたようなボロボロの紙くずになってしまいました…
この惨状を見て、交番に直接持っていくならば封筒に封をしてはならない(ましてや備え付けの両面テープを使ってはならない)という教訓を得ました。
その後は、前述した「ふりがな」の指摘を修正したら受領されました。
個人情報がてんこ盛りの書類だからか、丁寧にも画像のような受領証がもらえました。
これで、一通りの対応が完了しました!
おわり
今回の経験を通じて、自分に罪がなくても平日の白昼に警察官が自宅に訪問する可能性があることを学びました。アポなしインターホンを無視しまくるのは良くないですね。
とはいえ、おそらく留守の場合は封筒とカードのセットが玄関のポストに投函されるだけだと思うので、無視しても実害ないかもです。
ちなみに、自宅に訪れた警察官曰く、数年に一度の頻度で訪問することになっているものの、色々な要因があって頻度をキッチリ守れていないのが実情とのこと。
今まで一度も巡回連絡が来たことないって人は、私と同じく今までたまたま来ていなかっただけなのかもしれません。
もし今後いきなり警察官が家に来たときはこの記事のことを思い出してください!