【傑作】東京へ行って感動した建築物(#47)

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

私は、ずっと関西に住んでいて、大学 1 年生のときまで東京どころか関東地方にすら行ったことがありませんでした。修学旅行先は沖縄だったもんで…

そんな私がはじめて東京に行ったとき、驚愕したのは建築物の壮大さと美しさでした。

今では関東地方に住んでいる私ですが、それでも都心へ行く度に洗練された市街の美しさに感動を覚えることがあります。

私が今までに東京で見た建築の中でも感動したものをご紹介します。

全国 1 億 1 千万人の非東京都民のみなさんにとって、今回の記事は東京観光のネタ探しになること間違いなしです!

この建物はスゴイ

東京駅丸の内駅舎

まずは何よりこれ。私にとって日本トップクラスの建築です。

1914 年の東京駅開業時から使われている煉瓦造りの駅舎です。

夜になると、周囲の都会的な雰囲気が強調されて超綺麗です。

東京駅のすごいところは皇居から一本道で繋がっているところ。

駅の中も超綺麗です。

国際こども図書館

上野公園にある図書館です。1906 年に帝国図書館として誕生して、2000 年から国際こども図書館として使われています。子供向けの図書館にしては荘厳すぎます(笑)

この図書館のスゴイところは、とにかく高級であること。かつて日本の中心の図書館だっただけあります。

↓ は旧大閲覧室。図書館と思えないくらい天井が高いです。シャンデリアもオシャレすぎる。

実は、帝国図書館時代の建物をそのまま使っているわけではなく、結構大胆な改築が施されています。そのため、帝国図書館時代の建物の外側に廊下が造られ、屋内にいながらまるで建物の外にいるかのような不思議な気持ちにさせます。近代と現代がミックスしている独特な構造にも凄さがあります。

銀座和光本店

銀座四丁目交差点の北側にある百貨店。定番ですがやはり美しいです。1932 年にセイコーの前身である服部時計店の本店として建てられ、今はセイコーホールディングスの登記上の本店(本社機能はない)です。外側は全て天然石です。

街角の構造を生かした、奥行きのある三次元的な対称性が美しいですね。街角建築の中ではトップクラスの完成度を誇ると思います。夜になると、銀座の街に一層溶け込みます。

ちなみに、毎時 0 分になると時計台からベルが鳴ります。夜の 9 時くらいにも鳴ってて驚きました。

聖徳記念絵画館

明治神宮外苑にある美術館です。1926 年に建てられました。明治天皇&皇后の過去の事績を描いた 80 の絵画が中に飾られています。

この建築、外から見てもなかなか雰囲気があるのですが、「こんなもんか」と思うのはまだ早いです。500 円払って中に入ってください。めちゃくちゃスゴイです

真ん中に入口があるのですが、中に入るとドームの裏側に達する超広大な空間が現れ、左右方向に 1 本道の廊下が貫いています。そして廊下沿いに超巨大な絵画が飾られています。右廊下が日本画、左廊下が洋画ってなように左右で作風が分かれています。絵画はスーパーマリオ 64 のステージ入口くらい大きいです。

当初から常に 80 枚の絵画を飾るつもりで建物が設計されており、美術館として最適化されています。そして、明治天皇という当時神格化されていた存在を扱う場所なだけあって、贅を尽くした最高級の意匠が込められています。

中は撮影禁止なので、写真はありません!各自で見てください!

新国立競技場

東京五輪のために建造された競技場。聖徳記念絵画館の近くにあります。

なんやかんや圧倒されます。建築家・隈研吾の得意とする木材を駆使した現代的な和の表現が視界全体に広がります。要するにめっちゃデカいです

しかし、ここまではメディアでも耳にした特徴。実際に見て分かったのは、和で現代的なイメージ以上に、競技場らしい無骨な配線や機材が目立つことでした。

無骨ながらも整然として、妙味が出ています。これらは天井に貼り付いており、外から見ても分かりませんが、実際に訪れると間違いなく目に入る絶妙な位置どりをしています。1 つの建造物の中にさまざまなイメージが含まれている非常に興味深いデザインでした。

三菱一号館美術館

場所は戻って丸の内です。1894 年に建てられた三菱第一号館を 2009 年に復元してできた建物です。19 世紀の香りを強く匂わせる赤煉瓦造りの建物は、東京駅丸の内駅舎にも共通しますが、先進的な建築が蔓延るビジネス街の中に突如現れるため、すこし異色の存在です。

この建物、中庭がついています。ベンチがたくさんある憩いの空間なので、ひと休みに最適です。

東京大学総合図書館

東京大学本郷キャンパスにある図書館です。1928 年に建てられました。他ではなかなか見られない独特な建築様式と、建築物そのものの規模の大きさが見ていてワクワクさせます。

東京大学のキャンパスは、近代建築の宝庫です。関東大震災直後に建てられた多くの建物が今でも現役なのでスゴイです。そして、こうした建物のほとんどが、建築家・内田祥三の手による設計なので、デザインに一貫性があるのも大きなポイントです。

東大のシンボルである安田講堂はもちろん、工学部 1、2 号館、法文 1、2 号館、医学部 2 号館、900 番教室などなど東大構内の好きな建物はたくさんあるんですが、私が撮った写真が見つからなかったので、ここでは紹介に留めておきます。

建築物に圧倒できるのは都心ならでは

建築は人間の技術の結晶であり、多額の資本の化身です。圧倒的な人材と財力がなければ後世に伝わるような建築物は生まれません。

そして、そんな建築物が生まれる環境は有数の都心にしかありません。京都に名高い歴史的建造物が数多く残されているのは京都がかつて日本トップの都市だったからです。

今や日本の首都であり商業的中心でもある東京には、他の都市ではマネのできないような建築が数多く造られ、それが現在に伝わっています。東京観光の際は、そうした東京ならではの楽しみに興じるのもありだと思います。

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