【実体験付】タイピングを上達する方法(ブラインドタッチ習得術)(#33)

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

私は大学時代からプログラムを書いたり、ブログを書いたりしてきました。なので、タイピングはそれなりにできます。

具体的には、↓ のようなタイピングをキーボードを見ることなくできるくらいです。

今でこそこんな感じでしたが、大学に入るまでは、キーボードを見ないと文字が全く打てないくらい下手くそでした。そこで、今回は私が実践してそれなりにうまくいったタイピング上達法を紹介します!

タイピングが下手くそだった私が、それなりの入力速度でタッチタイピングブラインドタッチとも言う)できるようになるまでの細かい流れも克明に書いたので、具体的な成長イメージが掴めると思います。

ちなみに、タイピングのワンランク上のテクや、他のパソコン操作術などに触れた記事を過去に書いてます。中級者以上はそちらをどうぞ。

【たった今まで働いていた人が語る】仕事をさっさと終わらせるための取り組み(#13)
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タイピング上達がもたらす4つのメリット

まずは、タイピング練習の士気を高めるために(?)に、タイピングが上達したときに得られるメリットを 4 つ紹介します。

汎用性が高い

パソコンのキーボードに並ぶボタンの配列は、今や「QWERTY 配列」と呼ばれるもの一択です。これは例外を探す方が難しいです。なので、この並びに対するタイピングさえ極めれば、全てのパソコンに対応できます。

パソコンテクニックは「Windows では使えるけど Mac では使えない」みたいなものばかりです。しかし、ことタイピングにおいては、ほぼ全てのパソコンで使えます。この汎用性の高さはスゴイです。

ずっと使える

この QWERTY 配列は、1882 年にタイプライター向けに登場して以来、およそ 140 年の伝統を持ちます。100 年以上にわたり人々に親しまれてきた配列が今後大幅に変更される可能性は考えにくいです。(てか変更する理由がありません)

最近では音声入力などが盛り上がりを見せていますが、十分な精度があるにも関わらずそれほど普及していないのを見ると、今後キーボード入力を淘汰する存在になるとも考えにくいです。

よって、タイピングを一度極めてしまえば、(今後すごい文明の進歩がない限り)ずっと役立ちます。

文字打ちのストレスがなくなる

パソコンが苦手な人に理由を聞くと「文字入力が面倒くさいから」と返ってくることが多々あります。それくらい、慣れないタイピングは面倒でストレスがたまるものです。

逆に、タイピングがそれなりにできるようになると、

  • 画面とキーボードの間で目線を行ったり来たりしなくてよくなる
  • 考えたことがそのまま文字になる
  • というか、もはや気づいたときには文字になっている

なんて状態になるので、本当にストレスがたまらないです。

文字打ちにストレスがたまらなくなると、PC でなにかを書くことが苦ではなくなり、仕事のマニュアル作りなども気軽にできるようになりますよ!

できることが広がる

タイピングが早いと、人から聞いた話をリアルタイムで PC 上にメモれるようになります。私の場合、↓ の場面で役立ってます。

  • 仕事のやり方を教えてもらったとき
    • 口頭で受けた説明をそのまま文字起こしすることで、その場で簡単なマニュアルが出来上がります。PC上で作っているので、マニュアルの検索や、他の人への共有が簡単です。
  • 議事録を書くとき
    • 会議中の議論をリアルタイムで議事録化できます。会議が終わった瞬間に社内共有できるので、会議後に議事録を作るためだけに時間を使う必要がなくなり効率的です。
  • 電話応対したとき
    • 電話で話を聞くのと同時並行でメモると、内容が正確な上に、電話が終わった直後に他の人へ共有できて効率的です。

タイピング練習の方法

いよいよ、具体的な上達の方法を書きたいと思います。

日本語の入力方法は、「ローマ字」で入力する方法と、ひらがなキーを使う方法がありますが、ここではローマ字入力を前提とします。なぜなら、両者には次の違いがあって、ローマ字入力の方がコスパが良く、初心者にオススメだからです。

  1. ローマ字入力(アルファベット)で覚えるべきキーの種類数は、ひらがな入力(五十音)より圧倒的に少ない。
  2. ローマ字入力は、日本語もアルファベットも入力できる
  3. ひらがな1字に必要な打鍵数はひらがなキーの方が少ないが、ローマ字でも仕事がはかどる十分な速度を出せる。

また、ほとんどの人はタイピング大会で優勝したいわけじゃないと思うので、タッチタイピングができるようになって、作業がはかどる程度に上達することを目標にします。

1. 普段使いのキーボードを選ぶ

ノート PC の場合、備え付けのキーボードを使うしかないですが、デスクトップ PC を使っている人ならば、まずどのキーボードを使うかを決めましょう。キーボードによってキーの位置が微妙に異なるので、キーボードをコロコロ変えると少し打ちにくいです。

タイピングの上達を優先した選び方は、「キーが小さくないか&キーの位置が変に凝ってないか(王道のレイアウトか)」という観点です。

コンパクトなキーボードは、小さいスペースにキーを詰め込む必要から、キーが小さかったり、キーが変なところに追いやられていることがあるので注意です。机がよほど窮屈でない限り、通常サイズのキーボードを買いましょう

ついでに、私が普段使っているキーボードを紹介しておきます。(長く使うことを見据えて買っているので 1、2 万くらいの高額なやつです)

テンキーの有無は好みで OK。JIS 配列か US 配列かは、初心者ならばおとなしく JIS 配列で良いです。

2. 打ちながら配列をざっくり覚える

キーボードを手にしたら、配列を覚えましょう。↓ のシートに基本(キー配列と運指)が詰まっています。

このシートをじっくり眺めても仕方ありません。実際にキーを打ちながら少しずつ覚えましょう

次の順番で少しずつ覚えていけば良いでしょう。

  1. 四角枠で囲まれたキー(FとJ)には突起がついています。ここに左右の人差し指を置くのがホームポジションです。タイピングは、原則、キーを打ち終わる度にホームポジションに戻って次の打鍵に備えるという基本を覚えましょう。
  2. 赤丸で囲んだキーは母音(A、I、U、E、O)です。ほぼ全ての日本語は母音を押すので、めっちゃ使います。母音のキーの位置を覚えて、適切な指で押すように心がけましょう。
  3. 五十音で使うその他のキー(K、S、T、N、H、M、Y、R、W、G、Z、D、B、Pといった子音)を少しずつ覚えます。一気に覚えようとすると難しいので、文章を打ちながら少しずつ体に染み込ませるのがオススメです。
  4. 日本語ではあまり使わない残りのキー(Q、X、V、Lなど)を覚えます。数が限られているので、結構簡単です。
  5. 記号キー(,や.など)も覚えたらベリーグッド!

運指はある程度覚えて実践した方が良いですが、多少自己流でも OK です。最初から理想を求めすぎると、いつもの癖とのギャップが大きすぎてストレスになるからです。タイピングを頑張っていくうちに、なんやかんや上の画像に近い指使いになると思います。

3. なるべくキーボードを見ないようにする

ある程度やっていくうちに、

Y は真ん中の上らへんにあるな…

P は右上にあるな…

のようにキーの並びがざっくりとわかるようになると思います。

キーボードの穴埋め問題があったらそれなりに正解できるくらいの段階まで来たら、今度はキーボードを見ないでキーを打てる(=タッチタイピングができるようになる)ように頑張りましょう

タッチタイピングの習得には、先述したホームポジションと、運指が重要になります。クセの強い鬼の自己流(右端にある P を人差し指で打つなど)をやっていると、この辺で詰みます。

運指に従うと、ホームポジションからあまり手を動かさずにキーを打てるようになります。これには効率面のメリット以外にもキーを見失ってしまわないという重要なメリットがあります。運指に忠実になって自己流を少しずつ矯正しましょう。

また、キーを見失ったらキーボードを見て良いです。最初から上手くいくわけないので。慣れるにつれてキーボードを見る頻度を少しずつ下げていきましょう。

4. ひたすら文章を書く

タイピングは楽器と同じです。実践してなんぼ、慣れてなんぼです。文章をたくさん書いてタイピング経験をどんどん積んでください。

タイピングの練習方法はいくつかあります。

  • SNS・ブログを書く
    • 実際に長文をキーボードで書いて実践回数を増やします。打った文字が残るので、やりがいがあります。ネットに公開するのが恥ずかしいなら、非公開の日記でもOK!
  • チャット&ライブコメントを書く
    • これも即座に実践するスタイルです。チャットやYouTubeライブ/ニコニコ動画のコメントは、タイムリーさがキモなので入力の素早さが必要です。入力速度が鍛えられます!
  • タイピングゲームをやる
    • 出てくる単語を正確かつ高速に打つゲームで遊びます。色んなゲームがありますが、定番ゲームの「寿司打」がシンプルでオススメ!

私のオススメは、SNS・ブログを書く方法です!ゲームと違って打った文字が無駄にならない、チャットなどと違って使う語彙が広くて練習になるからです。

5. 気づいたら上手くなってる

タイピングはある日突然上手くなるものではなく、毎日ちょこちょこキーボードを打っていると、知らない間に上手くなっているもんです。

焦らず少しずつ頑張りましょう ♪

私のタイピング上達の流れ

上達のイメージを描いてもらうために、私のタイピング成長記を書いておきます。

私は、「毎日コツコツ練習」というのが苦手なタイプなので、日々文章を書きながらタイピング技術を意識することでゆっくり上達していきました。タイピングの上達に特化した練習をコツコツできる人はもっと早く成長できると思います。

Lv.1: 指でポチポチ時代

高校生までの私は、たまにしかパソコンを使わないので、キー配列とかよく知りませんでした。なので、キーボードを凝視しながら人差し指や中指でポチポチ打ってました。当時、キー入力に小指を使うことになるなんて微塵にも思ってませんでした

Lv.2: 両手で打てる時代

大学で情報系学科に入り、タイピングを意識するようになりました。IT リテラシーの講義でタイピングのやり方を教わり、両手で色んな指を使うことを心がけるようにしました。

キーボードを凝視して自己流で入力して、ようやく「寿司打」の入門コース(3,000 円コース)をクリアできる。逆に指使いを意識すると失敗するくらいのひよっこでした。

Lv.3: 得意な言葉だけ早い時代

よく使う言葉とそうでない言葉があるので、キーボード入力を続けるうちに「得意な言葉」が生まれます。

私、パスワード入力だけは早いの!

なんて人、結構多いと思います。

タイピングを頑張って何ヶ月か経つと、「ください」「お願いします」あたりが高速で打てるようになります。こうした言葉を高速で打てる楽しさが糧になりました。

Lv.4: キーボードを凝視しなくて良くなった時代

得意な言葉がある程度増えると、もはや 50 音全体をノールックで打てるようになります。しかし、時々指の位置を見失うので、その度にキーボードを見て矯正します。大学 3 年生くらいになると、画面を見る時間とキーボードを見る時間が体感で 7:3 くらいになりました。

ここまで来たら、キーボードで長文を入力するのにも特別なストレスを感じることがなくなります。

Lv.5: 基本キーボードを見なくて良くなった時代

いつの話か分かりませんが、気づけばキーボードを見なくてもほぼなんとかなるようになりました。キーボードを見るのは「、」「。」や「ー」「〜」など、あまり使わない記号を打つ時くらいです。

ここまでくると、寿司打の上級コース(10,000 円コース)も難なくクリアできるようになります。

Lv.6: 完全に画面を見ながら打てるようになった時代

今の私は、ファンクションキー(F1〜F12)などの遠く離れたキーを打つ時以外は、ほぼ画面しか見ないようになりました。考えた内容をそのまま文字に起こすことができるので、ブログの記事も、思考の垂れ流しをそのまま書いていることがあります。

最近は、入力や変換をミスった時の修正の手間をもったいなく感じているので、正確性を少しずつ養っていこうと頑張ってます。

すぐに上手くなろうと思わず少しずつ頑張ろう!

タイピングは楽器みたいなものです。毎日少しずつ腕を磨いていかないと上達しません

一方でタイピングと楽器には異なる点もあります。楽器は下手くそなら楽曲を奏でることすらできませんが、タイピングはどれだけ下手くそでも全ての文字を打てます

どれだけ成長が遅くても、文字は打てるのだから焦らなくて OK です。それがいつになろうとも、成長さえできたらこっちのもんなんだと思って気長に頑張ってください!

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