洗濯表示が変わるらしいです
ニュースで洗濯表示が 12 月から変わるって話を知りました。
洗濯表示とは、簡単に言えば洗濯物のタグに描かれている、洗濯方法を示した図柄(ピクトグラム)のことで、「JIS L0217(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)」にて定められています。
日本では家庭用品品質表示法(昭和 37 年法律第 104 号)において、衣類に洗濯表示を加えることが義務付けられているので、多分あなたが着ている洗濯物にもあります(洗いすぎてハゲてるかもだけど)
こんなん ↓
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash.html
干し方を示す服の胸部が伸び過ぎて、これを着てた人は相当な巨乳だったんだろなあとか幼い頃から色々思いを馳せてきたこいつらは 12 月 1 日にリニューアルされるそうで、もうピカピカのこいつ達とは会えなくなるそうです(´;ω;`)
今の絵表示は日本独自のものであり、輸入出の際に表示を差し替える手間が惜しいということで、国際標準のものを導入するというのが経緯であるらしく、国際標準なだけあって絵柄がかなり抽象化されちゃいました。
以下が新しい絵表示の見本。
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash_01.html
洗面器(?)やアイロンはそのままであるものの、四角とか三角とかこれもう分かんねえな。ポイントマークみたいなものも見られます。
記号数が 22 種類から 41 種類とほぼ倍増になっており、かなり面倒臭いことになってますが、ルールについて、消費者庁がめちゃくちゃ簡潔にまとめた分かりやすいチラシを用意していました(このチラシはどこに置かれてるんだろう…)
http://www.caa.go.jp/hinpyo/pdf_data/hyouji_poster.pdf
ポスターに並んだ 5 つの記号から簡単な解説。
洗濯のしかた
洗濯機と洗面器みたいなマークで構成されてたのが、洗面器マーク(?)で統一されることに。中の表示はほぼ前回同様です。
洗面器の下にある横棒は洗濯の強さを表しているそうで、数が多いほど弱く洗わなきゃならないそうです。
漂白のしかた
三角フラスコにバリバリの日本語(エンソサラシ)が書かれていたのが、正三角形の記号に。まだ辛うじて原型留めてる感がありますね。
3 種しかないからか、「頑張って覚えろ」って感じしかしない(笑)
乾燥のしかた
絞り方(雑巾マーク)と干し方(巨乳上着マーク)で構成されてたものが四角いマークに統一されました。
ダンブル乾燥とは、乾燥機に衣類を入れて、熱しながらグルグル回す一般的な乾燥方法のことを言うそうです(これ初めて知ったけどもしかして常識?)
点の数は乾燥時に耐えられる温度の上限を示しており、多いほど高温でも OK らしいです。
自然乾燥では、棒の向きは吊り干しか平干しか、本数は干す前の脱水の可否、斜線は陰干しか否かを表しており、2^3=8 種類あるっぽいです。
http://www.caa.go.jp/hinpyo/pdf_data/hyouji_pamphlet.pdf
ルールを知らないと訳分かりませんが、ルールはかなりシンプルに作られてますね。
もうこれ家庭科の試験への出題必須です。
アイロンのかけかた
アイロンマークは健在ですが、中のマークが漢字から記号に変わってます。
乾燥のときと同様、点の数が多いほど高い温度に耐えられるそうです。直観的でまだ分かりですね。
クリーニングの種類
丸型であることに変わりありませんが、中の文字がアルファベットに変わって、扱えるシチュエーションの数が大幅にアップしてます。
ドライクリーニングとは、水を使わない洗濯方法で、洗剤&水の代わりに油分をよく溶かすガソリンのような薬品を使って洗濯します。当たり前ですが、クリーニング屋さんのみで行われる方法です。
"F"が引火性溶剤(Flammable solvent)を示すのも大概ですが、"P"がパークロロエチレンを示すとか一般人が分かるわけないだろ!!!怒
以上が新しいアイコンの概略。
消費者庁がまたまた分かりやすいパンフレットで詳しい説明を書いているので、興味のある人は読んでみてください〜
http://www.caa.go.jp/hinpyo/pdf_data/hyouji_pamphlet.pdf
前の絵柄は、日本独自規格ならではの日本語表示や具体的なアイコンだったんで、初めて見る人にも簡単に理解できるようになってた感じがしてたのですが、新しいアイコンはルールが体系立っているものの、その抽象性からお勉強必須になってるのが残念です…
交通記号とかの分かりやすさを見習ってくれよ〜