平成の大合併前に撮った滋賀県の旧市町村カントリーサイン写真集(2003〜04年頃撮影)

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

実家で古いアルバムを漁っていると、私が20年以上前に撮影した滋賀県内のカントリーサイン(市町村の境などに置かれる市町村名の標識)の写真がたくさん出てきました。

幼少期の私は市町村章(市町村のマーク)にハマっていて、家族旅行で遠くへ出かけるとカントリーサインを見かける度にフィルムカメラでこれを撮影していたようです。

当時は2003年〜2004年で、平成の大合併による市町村合併より前。今や存在しない市町村のカントリーサインが数多くあったので、この機会にその大部分を披露しようと思います!

平成の大合併前に撮影した滋賀県のカントリーサイン

手元のアルバムを確認したところ、次の写真はありませんでした。撮影した気がするんですけどね🤔

  • 現在の大津市(滋賀郡 志賀町)
  • 現在の栗東市(栗太郡 栗東町)
  • 現在の野洲市(野洲郡 野洲町・中主町)
  • 現在の湖南市(甲賀郡 甲西町・石部町)
  • 現在の甲賀市(甲賀郡 水口町・甲南町・甲賀町・信楽町・土山町)

写真の多くは幼少期クオリティーの謎構図だったので、分かりやすいようにトリミングしています。

現在の「高島市」の旧町

高島市は、2005年1月1日に5町1村が合併した市で、旧高島郡全域が1つの市になったので、今や大津市を超えて滋賀県最大の面積を誇ります。老舗の大手百貨店「髙島屋」の屋号は、高島郡の地名に因みます。

手元には朽木村を除く5町の写真がありました。

高島郡 高島町

高島町は高島郡の南端にありました。高島町の町章は今の高島市とは異なるもので、「高」の字を彷彿させる見た目です。

滋賀県高島町のカントリーサイン

高島郡 安曇川町

安曇川町は高島町の北隣にありました。安曇川が流れているのが地名の由来です。「アド」を幾何学的に並べた見た目です。

滋賀県安曇川町のカントリーサイン

高島郡 新旭町

新旭町は安曇川町の北隣にありました。英字表記に「Shin-asahi」とハイフンが入っていること、町章に「旭」の字がそのまま書き込まれているのが印象的です。

滋賀県新旭町のカントリーサイン

高島郡 今津町

今津町は新旭町の北隣にありました。町章は平仮名の「い」に基づきます。

滋賀県今津町のカントリーサイン

高島郡 マキノ町

マキノ町は今津町の北隣、高島郡の北端にありました。全国初のカタカナの市町村名で、町名の由来は「マキノ高原スキー場」とされています。

滋賀県マキノ町のカントリーサイン

現在の「長浜市」の旧市町

長浜市は平成の大合併前からありましたが、2006年2月13日に浅井町とびわ町と合併して新しく長浜市ができて、その後2010年1月1日に周辺の町をどかっと編入し、滋賀県で2番目の面積を誇る巨大自治体になりました。「長浜」の地名は豊臣秀吉が名付けたと言われています。

手元には、西浅井町、浅井町、余呉町を除く6市町の写真がありました。

長浜市(旧)

長浜市は2006年2月13日の合併前後で市章が異なります。旧市章は、長浜城の城主だったこともある豊臣秀吉とゆかりの深い瓢箪が「長」の字を囲む構成になっています。

滋賀県長浜市(旧)のカントリーサイン

東浅井郡 虎姫町

虎姫町は旧長浜市の北隣にありました。唯一「虎」が名前に含まれる自治体で、今も虎姫駅には阪神タイガースの熱狂的なファンが訪れることがあるようです。

滋賀県虎姫町のカントリーサイン

東浅井郡 びわ町

びわ町は虎姫町の西隣にありました。合併直前には滋賀県内で唯一ひらがなの市町村名を持つ自治体でした。

滋賀県びわ町のカントリーサイン

現在の「森町」交差点(国道8号線)をGoogleストリートビューで見ると、後ろのお店がドラックストアに変わっている以外はほぼ同じでした笑
郊外だと20年くらいじゃほとんど変わりませんね。

東浅井郡 湖北町

湖北町は虎姫町・びわ町の北隣にありました。後述する高月町とともに琵琶湖をはさんでまあまあデカい飛地を持っていた珍しい町でした。

滋賀県湖北町のカントリーサイン

伊香郡 高月町

高月町は湖北町の北隣にありました。大阪の高槻市と読みが同じで、今では一部の新快速電車で「高槻駅」にも「高月駅」にも停まるややこしいことが起きています。

滋賀県高月町のカントリーサイン

伊香郡 木之本町

木之本町は高月町の北隣にありました。「木」の字を幾何学的に変形したような町章が特徴的です。

滋賀県木之本町のカントリーサイン

現在の「米原市」の旧町

米原市は、2005年2月14日に米原町・伊吹町・山東町が合併して生まれ、同10月1日に近江町を編入して今に至っています。旧坂田郡全体で1つの市をなしています。読みは「まいばらし」です!

手元には、伊吹町を除く3町の写真がありました。

坂田郡 米原町

米原町は坂田郡の南端にありました。読みが「まいはら」なのが米原市と異なる点です。「米原」の読みはいつも混在しており、新幹線駅でもある米原駅は「まいばらえき」と濁るのに対して、高速道路の米原ICは「まいはらIC」と濁りません。

滋賀県米原町のカントリーサイン

坂田郡 近江町

近江町は米原町の北隣にありました。町章は、同時期(1957年)に制定された滋賀県の県章(後で出てきます)とどこか似ている感じがします。

滋賀県近江町のカントリーサイン

坂田郡 山東町

山東町は近江町の東隣、伊吹町の南隣にありました。この写真は岐阜との県境で撮影したようで、滋賀県のカントリーサインと縦並びになっています。

滋賀県山東町のカントリーサイン

現在の「愛荘町」の旧町

愛荘町は、2006年2月13日に愛知川町と秦荘町が合併してできました。町名は「知川」と「秦」から1文字づつ取って名付けられました。所属する愛知郡の読みは「えちぐん」です!

愛知郡 愛知川町

愛荘町の西側を構成する町です。町章は「川」で囲まれた形なのが分かりますが、真ん中は白色の部分を見るらしく、「エ・チ」を描いているらしいです。エは分かるけど、チはどう見れば分かるんやろ🤔

滋賀県愛知川町のカントリーサイン

愛知郡 秦荘町

愛荘町の東側を構成する町です。町章は「秦」の字に基づいているようですね。

滋賀県秦荘町のカントリーサイン

現在の「近江八幡市」の旧市町

近江八幡市は平成の大合併の前からありましたが、2010年3月21日に安土町と合併して改めてできました。

近江八幡市

近江八幡市の市章は合併前後で変わりません。元の地名は「八幡」ですが、製鉄で有名な福岡県八幡市(当時)と被らないように「近江」を先頭につけたと言われています。

そんな経緯があるものの、新旭町と違って"Omi-hachiman"みたいなハイフン区切りはありません。

滋賀県近江八幡市のカントリーサイン

蒲生郡 安土町

安土町は近江八幡市の東隣にありました。「安土桃山時代」「安土城」などで有名なあの安土です。町章は「ア」と「土」を組み合わせているようです。

滋賀県安土町のカントリーサイン

現在の「東近江市」の旧市町

東近江市は、2005年2月11日と2006年1月1日の2度にわたって、1市6町が合併してできました。

構成する市町数が7つと多いのに、全部のカントリーサインが手元に揃ってました笑

八日市市

東近江市の中心部で、平成の大合併により市名が失われた滋賀県唯一の市です。

滋賀県八日市市のカントリーサイン

愛知郡 愛東町

愛東町は八日市市の東隣にありました。永源寺町との町境で撮影したからかめっちゃ森の中ですが、町自体はもっと栄えてます笑

滋賀県愛東町のカントリーサイン

愛知郡 湖東町

湖東町は愛東町の北隣にありました。これに限った話ではないのですが、何をモチーフにした町章なのかパッとわからないですね。

滋賀県湖東町のカントリーサイン

神崎郡 能登川町

能登川町は東近江市を構成する旧市町の中で唯一琵琶湖に面していました。町章は「能」の字が尖りすぎててちょっと危ないですね。

滋賀県能登川町のカントリーサイン

神崎郡 五個荘町

五個荘町は能登川町と八日市市に挟まれたところにありました。「五」をもとにしたと思われるシンプルな町章で良いですね。

滋賀県五個荘町のカントリーサイン

神崎郡 永源寺町

永源寺町は愛東町の東隣にありました。中心部は田んぼが広がる平地ですが、町域の大半を山林が占める滋賀県屈指の秘境自治体でした。

滋賀県永源寺町のカントリーサイン

蒲生郡 蒲生町

蒲生町は八日市市の南隣にありました。町章は、近江町と同じく滋賀県の県章と似たような見た目をしています。

滋賀県蒲生町のカントリーサイン

現在と同じ市町

私の手元にあったカントリーサインの写真の中には、平成の大合併をスルーした自治体のものもいくつかありました。今と同じ見た目ですが、せっかくなので載せておきます。

彦根市

彦根市は、平成の大合併で周辺の自治体と一切合併しなかったので、撮影当時と市域が変わりません。

滋賀県彦根市のカントリーサイン

写真は国道306号で撮影したもので、Googleストリートビューを確認したところ当時と全く変わらぬ佇まいに感動しました。

犬上郡 多賀町

多賀町は彦根市の東隣にある、多賀大社で有名な町です。この写真は国道307号の福寿橋の橋上で撮影したもので、今も当時と変わりません。

滋賀県多賀町のカントリーサイン

犬上郡 甲良町

甲良町は彦根市の南隣にあり、面積は豊郷町に次いで県で2番目に小さいです。こちらも国道307号で撮影したものです。

滋賀県甲良町のカントリーサイン

蒲生郡 日野町

日野町は、蒲生町の東隣にある町です。写真がどアップすぎる!!

滋賀県日野町のカントリーサイン

おまけ(他県)

なんか他県のものも撮ってたので載せます。

岐阜県

不破郡 関ケ原町

関ケ原町は、滋賀県山東町と接していました。「関ヶ原の戦い」で有名です。関ケ原町は平成の大合併をスルーしているので、今と町域と町章が変わりません。

岐阜県のマークが県章でなくシンボルマークなのと、町名が正式名称と違って小さいケなのが特徴的です。

岐阜県関ヶ原町のカントリーサイン

Googleストリートビューを見た感じ、国道21号線上にまだあるようです。

三重県

阿山郡 島ヶ原村

京都府に接する三重県の最果て的な村です。2004年11月1日に上野市などの周辺自治体と合併して伊賀市になりました。関ケ原町と違ってケが小さいのが正式名称です。

写真は国道163号の県境で撮影したものです。夜に撮ったんでめっちゃ写りが悪いですね。

三重県島ヶ原村のカントリーサイン

Googleストリートビューで調べたところ、なんと2021年時点で未だ村名のカントリーサインを掲げている道がありました!いかにも年季が入った標識が放置されているのが秘境らしいですね。

こんな秘境な道のストリートビューもしっかりカバーしてる外資系企業って怖ない??

上野市

上野市は島ヶ原村の東隣にありました。前述の通り合併により伊賀市になりました。八日市市と同じく合併で市名を失った市の1つです。

たぶん島ヶ原村のときと同じく国道163号で撮ったものだと思うのですが、さっきよりも写りが悪いですね笑

三重県上野市のカントリーサイン

おわり

以上、20年前の写真でした!

これを撮影した幼少期の自分は、まさか20年以上経ってインターネットにこれらの写真を載せることになるなんて微塵にも思ってなかったでしょう笑

ターゲットが超絞られる記事でしたが、これを見て往年の市町村に思いを馳せていただければ幸いです!

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