宅建試験直前の2日間で10点も上げた超絶追い込み術

こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。

10月20日(日)に受験した宅地建物取引士資格試験(宅建試験)は、自己採点で41点/50点満点を取ることができました!例年の合格点は高々38点なので、おそらく合格していると期待しています🎉

本番試験では推定合格点を優に超える点数を(多分)取れた私ですが、試験2日前までは過去問で31点(合格点36点)しかとれない状況でした。

これに焦って直前の追い込みを行った結果、本番では10点アップを果たして無事合格圏内に入れたわけですが、この直前2日間にどのようなマインド・方法で追い込みをしたのか、当時の状況に基づいて詳しく書いていこうと思います。短時間でなんとしてでも点数を上げたい方は必見です!

追い込みにあたってのマインド

この記事の読者諸賢は、追い込みが必要になったときの対策方法を知りたいという知的好奇心に駆られた方と、本当に追い込まれていて「助けてくれ〜」と言わんばかりに焦っている方に二分されると思います。

後者の「助けてくれ〜」な皆さん、そのままの心持ちで追い込みに励んでください

追い込みにあたって必要なマインドは、合格水準に達していない自分の不出来や、直前期で時間が限られていることを認識したときの焦燥感と緊張感だからです。

まず、宅建試験に直前の追い込みが効くのかという話ですが、これは有効です。現に私は冒頭に書いた通り2日間で10点アップを果たせました。

なぜ、追い込みが有効なのか。それは、宅建試験は覚えゲーで試験に出る内容を覚えてしまった者勝ちだからです。複雑な理屈を長い時間をかけて理解する必要はありません。長期記憶でも短期記憶でも良いので試験日時点で内容を暗記できていたらOKです。

これは私の経験によるものですが、勉強に対する集中力と勉強内容の記憶力は、気持ちに余裕があるときよりも適度な焦燥感・緊張感がある時の方が圧倒的に高まります。普段の勉強では「結局なにしてたっけ?」って感じで内容が頭に入っていないことも多々ありましたが、直前期は集中力の高まりと「覚えなければならない」という適度なプレッシャーから、目に入った内容、読んだ内容が次々に頭の中に入りました。体感では高校の時の英単語テスト前よりも入ってきました。成長期よりも記憶力の高まりを感じたことに自分でも驚きました。

直前の追い込みにあたって重要なのは、短時間で多くを暗記することです。効率的に暗記するためにも、何が何でも覚えてやるという気概、または覚えなければ終わるという緊張感を抱きながら追い込みに励みましょう!

試験2日前からの追い込み戦略4選

直前に追い込まざるを得なくなった私の経験をもとに、宅建試験直前の追い込みのテクを紹介します。

このままじゃ落ちると焦るべき

先ほどの話題の繰り返しですが、余裕があるときよりも、焦って緊張感があるときの方が記憶に定着しやすいです。たぶん、締め切り直前にめっちゃ進捗が生まれるのと同じような理屈で、本能が無理やり集中状態を生み出してるんだと思います。

直前に追い込まないといけない人は、おそらくこのままだと落ちる人です。そのことを痛感させるために、直近の過去問を通しで解いてちゃんと落第点を出して、「◯年前だったら落ちていた」という恐怖体験を植え付けるのが効果的です。

宅建試験は年に1度。これを逃したら次は1年後まで待たなければなりません。長いようで短い人生において1年はとても貴重な時間です。次の1年もまた同じことをするのか。そう自問自答すると、のんびり屋さんでない限り自ずと焦りの感情が生まれるのではないでしょうか?

(もちろん、私は長い年月をかけてじっくり資格を取るスタイルもアリだと思っています!)

直前に休みを取るべき

宅建試験は10月の第3日曜日にありますが、その直前の土曜と金曜は終日予定を空けておいた方が良いです。今回の経験で気付きましたが、個人差こそあれど人は本気を出せば2日間くらいはほぼぶっ通しで勉強できます(もちろん睡眠は7時間くらい取ります)。土曜日だけならば体力を持て余してしまいもったいないです。どうせなら金曜日もフルで使って、体力的なリソースを全て試験対策に注ぎ込んだ方が効果的です。

私は金曜日に有給休暇を取っていなかったら勉強不足で落ちていたと確信しています。

勉強する分野はコスパで選別すべき

単に苦手な分野を勉強するのはNG!

直近の問題演習で苦手と分かった部分に重点を定めるのも悪くないですが、それよりもコスパを踏まえた方が効率的です。

宅建試験の出題には一定の傾向があります。権利関係・法令上の制限・税法等・宅建業法・免除問題の各分野で、問題が難しい/簡単な分野、問題数が多い/少ない分野が明確に特徴づけられています。

ですので、苦手な分野を頑張るっていうのは必ずしも得策でなく、その分野の難易度が高かったり問題数が少ないときには非効率になります。苦手分野に関係なく効率を重視して重点分野を選別するのが、限られた時間でパフォーマンスを出す上で不可欠です。

私がスルーした分野

私は、権利関係の民法部分はほとんどやりませんでした。私は、この分野がずっと苦手でいつも半分の得点率しか取れませんでしたが、それでもあえてスルーしました。

なぜなら、例年の試験問題が重箱の隅を突くような難解なものばかりで、覚える内容が膨大なクセに覚えたところが出る見込みが低いからです。民法は1000条を超える膨大な法律なので、出る範囲も広大です。それなのに難問揃いなんて私は付き合ってられませんでした。

ただし、権利関係の民法部分以外は覚えることが少なくて問題も普通レベルが多いのでやっておいて良いと思います。

  • 区分所有法
  • 不動産登記法

また、税法等もスルーしました。そもそも税法は問題数が少なく、2〜3問しか出題されないからです。時間をかけても1、2点しか上がらないならコスパに欠けますよね。

税法等の中でも、次のことは覚える内容が少ないのでちょっとだけやっておいて良いと思います。

  • 不動産所得税
  • 固定資産税
  • 価格の評定
  • 住宅金融支援機構

あとは、免除問題の土地(問49)と建物(問50)もスルーです。この分野は法令の話でなく、結局どこを勉強すれば良いのか謎な上、勉強しなくても割とノリと勘でなんとかなるからです。

私が重視した分野

一方で私は宅建業法と法令上の制限に重きを置きました

理由は、宅建業法は20問、法令上の制限は8問計28問も出題されるメインコンテンツでありながら、例年の出題内容がそれほど難しくないからです。

どちらも数字や細かい条件を含めてちゃんと覚えるだけで9割くらいの得点が狙えます。もし9割取れれば、この分野だけで(20 + 8) × 0.9 = 25点も取ることができます。

その上で、税法や免除科目(これもそんなに難しくない)を例えば6点(8点満点)取れると、権利関係は7点(14点満点)と半分くらいしか取れなくても、合計点は合格ほぼ確実の38点に達します

よって、宅建業法と法令上の制限を頑張って覚えて得点を稼げるようになれば、難関である権利関係が壊滅的でも合格ラインに達します。このように、そろばんを弾いて重視すべき分野を選びました。

統計対策はここでやるべき

宅建試験の問48では毎年ほぼ必ず「統計問題」が出題されます。これは、過去1年間の不動産関連の統計情報から、不動産動向に関する記述の正誤を判断する問題です。

この問題は記憶ゲーの最たるもので、主要な統計のざっくりとした数字とここ数年の傾向を抑えておけば解けます。

直前期に↓のサイトにある内容を頭に叩き込むだけで1点ゲットできるので、やらない手はありません!

需給統計問題(問48)対策|宅建試験ドットコム
https://takken-siken.com/toukei_taisaku.html

ここにない統計が選択肢に現れることもありますが、そういう時は大体ここにある統計の記述が正解だったりするので、ここにない統計は無視すればOKです。

おまけ:YouTubeも見てました

基本的に動画を使った勉強はしませんでしたが、試験直前期はあまりにも切羽詰まっていたので、ご飯のときや移動中にYouTube動画をバックグラウンド再生してました。

私は棚田行政書士の不動産大学【公式チャンネル・宅建】をたまに活用してました。テンポが良くて要点がまとめられているのでオススメです!

試験当日の追い込み戦略

試験当日はますます残り時間が少ないので、よりコスパを追求する必要があります。

宅建で一番コスパが良いのは、宅建業法の重要事項説明と37条書面のところ、その次が統計問題(問48)です

宅建士の独占業務と直結する重要事項説明と37条書面は、当然ながら宅建試験においても重要視されており、例年ここだけで7問前後出題されます。しかも、出る内容は比較的平易で、

  • 書面の記名・説明に関するあれこれ
  • 書面に記載する内容/記載しない内容
  • 電磁的書面の交付に関するあれこれ

あたりがほとんどです。試験当日の午前中の私は、参考書の該当箇所をひたすら頭に叩き込み、関連する問題をひたすら解いてほぼ全問を正解できるようにしました。前日までの追い込みがあれば、当日の午前中だけで結構仕上がるはずの分量です。

統計問題のコスパが良いのは、ほぼ出題されることが確定しているからです。出典は毎年固定化されており、たとえ新キャラが現れても他の選択肢から正答を導かれる場合がほとんどです。前日までと同じく、ざっくりとした傾向と数値を丸暗記しました。

ちなみに、不動産業界には2020年にコロナ禍でガクッと下がり、2021年から毎年回復しているという流れがあります。ですので、2021年から○年連続上昇(2025年試験なら「4年連続上昇」)ってのがよくあることを踏まえると覚えやすいです。

おわりに

以上、宅建試験直前期の追い込み方法でした。

焦る気持ち、適度の緊張感と2日程度の時間があれば、必死の追い込みによって得点を大幅にアップさせることができます。

もしこの記事を読んでいるあなたが試験直前期の受験生でしたら、最後まで諦めずに頑張ってください!!

▲ トップへ戻る