大人が見習うべき4つの"小学生マインド"(#32)
こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。
お盆に故郷に帰り、なんとなく小学生の頃を思い出していたのですが、小学生の時にみんなが持っていた考え方や行動パターンの中には、今の私を含む多くの大人が見習うべきものが結構あるんじゃないかとふと思いました。
今回は、そんな小学生マインドを 4 つほど書きたいと思います。
大人に不足しがちな小学生マインド4選
わずかな休みでも外へ出てサッカーをやる時間の貪欲さ
子供を「餓鬼」と呼ぶのは食べ物を貪る様子から来たものですが、小学生は食べ物だけでなく時間に対しても餓鬼のように貪欲です。
私の小学校には、2 限と 3 限の間に「長休み」がありました(これ地元だけ??)。
「長休み」って言ってる割に、20 分しかありません。トイレへ行ったり次の授業の準備をする時間を含めて 20 分です。そんな中でも私を含む同級生たちは、休み時間が始まるや否や教室を飛び出し、校庭でサッカーや一輪車に興じたり、雨の日は図書館で歴史マンガを読んだり、わずかな時間をそれぞれ全力で楽しんでいました。今思えば 20 分の密度がえぐかったです。
一方、社会人の今、会社では毎日 1 時間ほどの昼休みが与えられるのですが、全力でやりたいことに捧げてる人なんてほとんどいなくて、スマホをいじるなりして「時間を潰している」割合がかなり多いように見えます。わずかな空き時間を見逃さず、やりたいことに全力を注ぐ餓鬼のスピリッツは時間を有効的に楽しむ上で重要な精神なんじゃないでしょうか。
その日のアポを平気で入れられるフットワーク
来年の事を言えば鬼が笑いますが、明日の事を言うと笑うのが小学生です。
小学生が友達と会う約束を取るのは 5 限終わりあたり。日時は「その日・家に帰ったら」です。みんなの予定が合えば 2 時間後にでも集合する、ってのが毎日当たり前のように行われています。そして 2 時間前に約束しても、野球ができるくらいの人数が集まることも多々あります。
高校〜大学生になって、「変わったな」と思ったのは、多くの予定が数日後に入るようになったことでした。そして、大学院生や社会人になって、逆にそれが当たり前になっていました。
大人になるとみんなが忙しくなるので日程を合わせることが難しくなりますが、「平日だから」「別の時間に〜の予定を入れてるから」などの理由であえて予定を先送りする人は少なくありません。
思い立ったらすぐに実行に移す行動力は、人生を効率よく楽しむ上で重要なポイント。「今日」を生きる小学生のフットワークの軽さには見習うべきところがあります。
朝から晩まで同じことが平気でできる心持ち
ニンテンドー DS の『おいでよどうぶつの森』をサンタさんからもらったばかりの、当時小学生だった私のある休日の 1 日です。
↑ 廃人です。あまりにも狂ってたので後に親に怒られてゲームを取り上げられました。
小学生のときは、後先を考える必要なんてなくて、その日一日の刹那的な楽しみだけを追い求めるので、同じことを無限にできるんですよね。
これが大学・社会人になると、
こんな時間までやってると、翌日に響くなぁ…
おれ何こんなことにたくさんの時間を使ってるんだろう…
なんてモヤモヤが出てきて、ぶっ通しで同じことを続けることを自らやめることが増えてしまいました。
途中でやることを切り替えるのは精神的なコストがかかって非効率だということは、いろんな研究で示されていますし、同じことをぶっ通しで続けることは、あることを極める上で重要なことです。
おまえが恐れている「翌日」は、いま目の前にあるものよりも有意義で楽しいものなのか。
いま、これをやめて他のことをしたところで、その「他のこと」は本当に自分のためになるものなのか。
そう自問すると、実は自分が優先しようとしたことは、そう大したことじゃなかったりします。刹那的な楽しみに 1 日を使っていた小学生のことから一歩発展して、「考えた結果あえて」一日をひとつのことで潰す選択をしてみると、自分の人生に少なからぬ意味をもたらすと思います。
常識外れのことを平気でやる純朴さ
小学生は物心がついて 10 年も経っていないので、基本的に常識がありません。「理論上できること」ならば、どんなあり得ないこともしでかします。
私が小学生のとき、学校の図書室では本の管理に PC ではなくて紙のカードが使われてました。(↓ こんなの)
1 人 1 枚与えられる「貸出カード」が図書室に常備されていて、本の貸出・返却時に、自分のカードを棚から取って、カードに本の名前を自分の手で記入するのです。(この仕組み、ニューアーク方式の亜種みたいです)
この方法、図書室の先生の手を一切介さないので、好き放題しても怒られません。今じゃありえないガバガバさです。
そこで、小 2 のおぐえもんは、自分の貸出カードに、(当然読んでもないのに)本の名前を大量に書き連ねて、借りたり返したりを高速で繰り返して遊んでました。常人ならば数年かけてカード 1 枚を消費するところ、わずか数週間で 3 枚目に突入しました。
そんなことを続けていると、結局、先生にバレて怒られて・・・なんてオチが見えますが、実際はそんなことありませんでした。
当然ながら月の総貸出本数が膨大なので、全校でぶっちぎりのトップになって、小 2 ながら「全校で一番本を借りて読んだ人」として全校集会で表彰されました。最後までガバガバなエピソードです。
・・・このように、小学生は常識がないので、ルールの穴などを見つけるや否や、即座に実行に移します。他に誰もやってなくても、常識的に考えて NG でもやります。
一方で、ある程度の常識を踏まえる年齢になると
理論上、〇〇も可能だけど、たぶん本来の趣旨は ▲▲ のはずだからやめとくか。。。
と、変な自制心が働いて、王道に従順で、みんなと同じようなことしかやらなくなります。
しかし、この世を有利に生き抜くためのブルーオーシャンは、理論上できるけど常識的に考えてやるべきか微妙だからまだ誰もやっていないことに潜んでいます。
常識でなく、理屈に忠実に生きる小学生的な純朴さは、大人になってこそ必要だと思います。
まとめ
以上、長くなってしまったので簡単にまとめます。
- 時間の貪欲さ
- わずかな空き時間でも、自分のやりたいことに全力を注いで、自分の楽しさを最大化します。
- フットワークの軽さ
- 言い訳をつけて先送りにするのでなく、即座に実行に移すのが当たり前の状態です。
- ぶっ通しでできる集中力
- 同じことを何時間も続けて、短時間で進捗を生むことを目指します。
- 常識よりも理論に忠実な純朴さ
- 理論上・規則上できるならばやってみる。それが常識外れであるほど、ウマみを独り占めできるかも。
私自身、まだまだ小学生マインドから程遠いので、少しでも小学生に進化できるよう心がけたいです。