線形代数の入門書が出版されます(#17)
こんにちは、おぐえもん(@oguemon_com)です。
今回は、おぐえもん.com に関するめでたいお知らせです。
おぐえもん.comが書籍化されます!
なんと、おぐえもん.com が本になります!自費出版ではなく、企画出版(出版社負担で出版される)です。めでてぇなあ。
おぐえもん.com では、誰得豆知識やら週刊おぐえもんと銘打つ日記などを展開してますが、今回書籍化の対象になるのは、当サイトの看板コンテンツである「大学 1 年生もバッチリ分かる線形代数入門」です。
簡単に言うと、おぐえもん.com の精神をこめた線形代数の入門書を出版するという感じです。
現時点のざっくりとした情報
まだ確定情報は少ないのですが、今のところ次の情報がザックリ決まっています。
項目 | 情報 |
---|---|
書名 | 大学1年生もバッチリ分かる線形代数入門(仮) |
出版社 | プレアデス出版様 |
発売日 | 今夏(前期のテストシーズン前あたり) |
価格 | 2,000円台前半くらい |
ページ数 | 〜250ページくらい |
価格やページ数が未確定なのは、まだデータが完全にできていないからです(現在原稿を仕上げてる段階)。GW 明け以降に確定情報を示せると思います。
発売日はテスト勉強期間にあわせるので、参考書を今探している人は、ひとまずテストシーズンまで線形代数のことを忘れて遊びまくって、テストシーズンに本書を買ってくれ!(アホなお願い)
本書のポイント
本書を使うことで、授業で使っている教科書の内容(≒ 授業の内容)がドンドン分かるようになることを目指して中身を作りました。そのため、私が学生の頃に感じた既存の教科書のダメなところを補うことを強く意識しています。
やさしい
初学者にとってまず必要なのは、線形代数を取り巻く理論を厳密に説明することでなく、線形代数の大まかな理論をザックリ理解することだと考えています。よって、取り扱っている内容は厳密さよりもやさしさを優先しています。
既存の教科書の多くは、著者がゴリゴリの数学者なのもあって、理論の厳密な説明に力を注いでおり、それゆえ全体像がよくわからないことになっていました。本書はそうした書籍に対する差別化を図っています。
見やすい
実は数学の教科書って作るのが大変です。なぜなら、書籍制作の現場においてイレギュラーな存在である「数式」が死ぬほど出てくるからです。数学の教科書は制作コストが高いので、(採算を考えると)本の見やすさまでに十分な配慮を回すのが難しい(→ 見やすい書籍が少ない)現状がありました。
これに対して本書は、各単元の意図がわかりやすいレイアウト構成を採り入れ、難解な箇所に対して直感的な図解を積極的に加えるなど、見やすさにこだわりました。
この作業、正直のところめちゃくちゃ大変で、もはや採算度外視のボランティア事業になりました。
読みやすい
数学の教科書の多くは、高校上がりの学生には馴染みの薄い言い回しが多用されており、これがイマイチ分かりにくい理由のひとつになっていました。
本書では、誰でも分かる平易な言い回しに徹することで、へんなところで立ち止まることなく読み進められるように文章を書きました。
また、結論ファーストに代表されるビジネス文章のテクを活用して、なるべく読みやすい文章を追求しています。
続報があればまた書きます
現時点では確定している情報が少ないですが、確定次第追って公開します。
入稿〜発売までは時間の余裕が結構あるので、特設サイトも作るかもしれません。
おぐえもん本をよろしくお願いします!